人食いバクテリアを認識して免疫を活性化させる仕組みを解明

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FBXO2が細菌の表層糖鎖を感知してオートファジーを制御する

2021-11-19 京都大学

中川一路 医学研究科教授らの研究グループは、ヒトの細胞が人食いバクテリアとして知られるA群レンサ球菌を見分けて分解する新たなメカニズムを明らかにしました。

オートファジー(自食作用)とは、細胞の内容物をオートファゴソームという膜で包み込み、その内容物を分解・再利用するシステムで、細胞の恒常性維持に重要な役割を担っています。さらに、細胞内に侵入した病原細菌なども選択的に分解します。このオートファジーにより分解される対象物は、ユビキチンと呼ばれるタンパク質が目印として付けられ、そこにオートファジー受容体が結合することで選択的にオートファゴソームに包み込まれますが、宿主免疫システムがどのような仕組みで細胞内侵入細菌を認識し、オートファジーを誘導するのかは不明でした。

今回の研究により、FBXO2と呼ばれるタンパク質が、ヒトの細胞内に侵入したA群レンサ球菌の菌体表層糖鎖側鎖に特異的に結合して、ユビキチン化修飾を活性させることでオートファジーが誘導されていることが明らかになりました。この成果は、新たな細菌感染症治療法の開発ための重要な一歩と言えます。

本研究成果は、2021年9月13日に欧州科学誌「EMBO Reports」にオンライン公開されました。

詳しい研究内容≫

研究者情報
研究者名:中川一路
研究者名:野澤孝志

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