iPS細胞を用いて作製した肺胞オルガノイドで間質性肺炎の病態再現に成功

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治療満足度の低い間質性肺炎の治療薬開発に向けて前進

2021-11-19 京都大学

間質性肺炎は、呼吸機能を担う肺胞上皮細胞が繰り返し傷害を受けることにより、傷の修復を担う線維芽細胞が異常に活性化し、肺胞の壁が固くなってしまうことで呼吸機能が低下する病気であると考えられています。間質性肺炎の病態形成には肺胞上皮細胞と線維芽細胞の相互作用が重要である一方で、この相互作用を培養皿の中で再現することが難しかったため、間質性肺炎の治療薬の開発は困難を伴ってきました。

後藤慎平 医学研究科特定准教授、末澤隆浩 同研究員らの研究グループは、萩原正敏 同教授、平井豊博 同教授、村上浩二 杏林製薬株式会社創薬企画部長らとの共同研究において、iPS細胞から分化誘導した肺胞上皮細胞と線維芽細胞を一緒に培養して作製した肺胞オルガノイドを用いて、培養皿の中で間質性肺炎の病態を再現することに成功しました。今回構築した試験系は、肺胞上皮細胞の老化や分化状態の異常、線維芽細胞の収縮やコラーゲンの蓄積などが観察でき、ヒトの間質性肺炎で認められる病態を良く再現しています。本研究は間質性肺炎に対して新しいメカニズムを持つ薬の開発に役立つことが期待されます。

本研究成果は、2021年11月19日に、国際学術誌「Stem Cell Reports」に掲載されました。


図:本研究の概要図

詳しい研究内容≫

研究者情報
研究者名:後藤慎平
研究者名:萩原正敏
研究者名:平井豊博

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