世界初・医師主導治験によって、リツキシマブが全身性強皮症に対する薬事承認を取得 有機化学・薬学

世界初・医師主導治験によって、リツキシマブが全身性強皮症に対する薬事承認を取得

全身性強皮症に対する新たな保険適用の治療薬として、リツキシマブを用いることが可能となった。リツキシマブは全身性強皮症の原因の一端と考えられているB細胞(注2)を除去する作用を持ち、従来の全身性強皮症治療薬と比較して、より根本的な治療薬である可能性がある。
難病指定疾患である特発性肺線維症の増悪メカニズムを解明 医療・健康

難病指定疾患である特発性肺線維症の増悪メカニズムを解明

特発性肺線維症は吸入シリカが肺線維症の肺内に多く蓄積していることで肺線維症が進行し、予後不良な転帰をもたらしていることを示した。診断目的に手術で切除された特発性肺線維症患者さんの肺組織に含まれる元素の高感度分析を、in-air micro-PIXE(大気マイクロ粒子線励起X線分析)と呼ばれるイオンビーム装置を用いて行った。
花粉症の多様な症状を層別化する手法を開発 医療・健康

花粉症の多様な症状を層別化する手法を開発

スマートフォンアプリケーション「アレルサーチ®︎」によるクラウド型大規模臨床研究により花粉症の様々な症状と特徴を検証した結果、花粉症の多様な症状を10群に層別化する手法の開発に成功した。
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計算科学による酵素機能改良の効率化~酵素改変部位の特定により目的の化合物の割合が向上~ 有機化学・薬学

計算科学による酵素機能改良の効率化~酵素改変部位の特定により目的の化合物の割合が向上~

酵素反応を制御するアミノ酸部位を予測する計算手法(MSPER)を開発した。この手法により香料原料の生産に使用する酵素シトクロムP450を改変することで、改変前の酵素と比べ、目的とする化合物(目的化合物)の生成率を最大6.4倍まで向上させることができた。
糖資化性が乳酸菌の生態学的ニッチの構築と遺伝子交換に影響する。 細胞遺伝子工学

糖資化性が乳酸菌の生態学的ニッチの構築と遺伝子交換に影響する。

乳酸菌がもつ様々な糖を利用する能力である糖資化性が、GECsの形成に顕著に寄与することが分かった。
「AIによる筋病理判読アルゴリズム」の開発~深層学習を用いてAUC 0.996の判別精度を達成~ 医療・健康

「AIによる筋病理判読アルゴリズム」の開発~深層学習を用いてAUC 0.996の判別精度を達成~

人工知能(AI)を利用した筋病理標本判読アルゴリズムを開発した。本アルゴリズムは病理画像から筋炎を判別する。アルゴリズムの判別精度は専門医に匹敵するという結果が得られた。
数理で読み解く細胞の飲み食い 〜細胞の口(くち)のつくりかた〜 生物化学工学

数理で読み解く細胞の飲み食い 〜細胞の口(くち)のつくりかた〜

細胞の「口」である、マクロピノサイトーシス(飲作用)におけるカップ状の細胞膜変形とその閉包の基本形を数理モデルにより記述し、シミュレーションにはじめて成功した。カップ形成とその閉包は、反応拡散ダイナミクスによるパターン形成から説明できることが明らかになった。
家の守り神「ヤモリ」が夜でも色を見分けられるのはなぜ 生物化学工学

家の守り神「ヤモリ」が夜でも色を見分けられるのはなぜ

夜行性のヤモリが暗がりで色を見分ける特殊な能力を持つメカニズムを明らかにした。
免疫のカギは意外なところに~常識をくつがえす新たな大腸がん抗原を発見~ 有機化学・薬学

免疫のカギは意外なところに~常識をくつがえす新たな大腸がん抗原を発見~

従来タンパクをつくらないとされてきた非翻訳RNAの一部が断片的に翻訳されてがん細胞表面に提示され、Tリンパ球と呼ばれる免疫細胞の標的となっていることを発見した。
アトピー性皮膚炎の尿中バイオマーカーの発見 医療・健康

アトピー性皮膚炎の尿中バイオマーカーの発見

アトピー性皮膚炎のモデルマウスの尿には、脂質の代謝産物である13,14-dihydro-15-keto-tetranor-PGF1αや13,14-dihydro-15-keto-tetranor-PGE2、13,14-dihydro-15-keto PGJ2が排泄されており、この濃度は症状の悪化に伴って増加した。このモデルマウスの皮膚を観察し、炎症を起こした皮膚の細胞(ケラチノサイト)が、これらの脂質の産生元になっていることが分かった。アトピー性皮膚炎患者さんの尿中にも、上記の脂質が多く排泄されていることが分かった。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者さんを対象とした ボスチニブ第1相試験のご報告 医療・健康

筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者さんを対象とした ボスチニブ第1相試験のご報告

「筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者さんを対象としたボスチニブ第1相試験」(iDReAM試験)を行い、ボスチニブの安全性と忍容性を評価し、探索的に有効性評価を行った。ALS患者さんのiPS細胞を用いて、2012年にALSの病態再現、2017年に薬剤スクリーニングのためのiMNシステムを開発し、慢性骨髄性白血病の治療薬であるボスチニブが強い抗ALS病態作用を有することを見出した。
細胞外小胞が細胞の分化を同調させる現象の発見 細胞遺伝子工学

細胞外小胞が細胞の分化を同調させる現象の発見

近接する細胞同士が、それぞれの分化段階や細胞形質を同調させている現象(細胞形質同調)を新たに発見し、それが細胞外小胞1)によって担われていることを解明した。細胞形質同調にはmiR-132というマイクロRNA2)が関わっていることを見出し、miR-132を含んだ人工のナノ粒子を作製してマウスの胚に添加したところ、心筋細胞への分化が促進されることを確認した。
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