盲視マカクサルは視覚意識が無くても自発的行動を学習できる 生物工学一般

盲視マカクサルは視覚意識が無くても自発的行動を学習できる

マカクサルが第一次視覚野(V1)の損傷後にも、道具的条件付けによって自発的行動の学習が成立するかを調べた。視覚的手がかり刺激(CS)は、V1損傷後においても、CS提示直前の行動を強化する強化因子として機能し、V1を介さない無意識の視覚経路のみでも自発的行動を学習出来ることが明らかになった。
フッ素系エラストマー素材を用いた肝臓チップの開発と薬物代謝・毒性試験への応用 細胞遺伝子工学

フッ素系エラストマー素材を用いた肝臓チップの開発と薬物代謝・毒性試験への応用

フッ素系エラストマー製マイクロ流体デバイスを用いた肝臓チップを作製可能であることを確認した。フッ素系エラストマー製肝臓チップを用いて、薬物収着の影響を最小限にした薬物代謝・毒性試験が可能であることを確認した。
世界初自閉スペクトラム症モデルマーモセットの開発に成功~治療薬開発のイノベーションに期待~ 医療・健康

世界初自閉スペクトラム症モデルマーモセットの開発に成功~治療薬開発のイノベーションに期待~

自閉スペクトラム症(自閉症)モデルマーモセットの開発に成功した。さらに、ヒトでは幼児期にあたる若い自閉症モデルマーモセットの詳細な解析から、ヒト自閉症の子どもの脳回路が不安定で、そのため学習した行動様式の定着が困難である可能性を示した。
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とるべき行動がはっきりしない状況での認知の柔軟性を解明 医療・健康

とるべき行動がはっきりしない状況での認知の柔軟性を解明

適切な行動に不確かさがある状況で行動を切り替えるとき、ヒト脳の前頭前野と後頭側頭皮質が機能を補完することを発見した。大脳皮質の大域的な機構が、知覚による意思決定の情報を補完して行動の柔軟性を導いていることを示し、ヒトに特有な高度な認知の機能が、洗練された大規模な神経回路機構に支えられていることを例示している。
シングルセルマルチオミクスデータから 有用な知見を抽出する人工知能技術を開発 有機化学・薬学

シングルセルマルチオミクスデータから 有用な知見を抽出する人工知能技術を開発

ディープラーニングの一種である深層生成モデルを用いて、シングルセルマルチオミクスデータにおける複数モダリティの情報を圧縮・統合する人工知能技術scMMを開発した。シングルセルマルチオミクスデータのモダリティ間の関係性を自動で学習し、モダリティをまたいだ情報の変換による欠損モダリティの補完に成功した。
細胞外小胞の新しい捕捉方法を開発~ナノワイヤによって捕捉する細胞外小胞を、がん診断の新しい指標へ~ 有機化学・薬学

細胞外小胞の新しい捕捉方法を開発~ナノワイヤによって捕捉する細胞外小胞を、がん診断の新しい指標へ~

細胞外小胞(EV)の新しい捕捉方法を開発し、当該方法で捕捉するEVのmiRNA(マイクロRNA)や膜たんぱく質の発現量が、がん診断の新しい指標として利用可能であることを発見した。
果物が追熟するのは何のため? ~見逃されていた生態学的意義を初めて検証~ 生物環境工学

果物が追熟するのは何のため? ~見逃されていた生態学的意義を初めて検証~

収穫したあとも成熟が続く果物(追熟型果実)と収穫後は成熟しない果物(非追熟型果実)の違いが生まれた進化的な仮説を提案した。80種の果物を対象にした文献調査で、追熟型果実は地上徘徊性の動物に、非追熟型果実は樹上性の動物に食べられ種子散布される傾向があることを見つけた。
腎臓の細胞増殖を促進して機能を高めるD-アミノ酸(D-セリン)の新しい機能を発見 医療・健康

腎臓の細胞増殖を促進して機能を高めるD-アミノ酸(D-セリン)の新しい機能を発見

生体中に微量に存在し、加齢とともに変動するD-アミノ酸のひとつであるD-セリンに、腎臓の細胞増殖を促進して機能維持する作用があることを発見した。
エクソソーム(細胞外小胞)の多検体自動精製技術開発に成功 有機化学・薬学

エクソソーム(細胞外小胞)の多検体自動精製技術開発に成功

一度に96検体からエクソソームを精製することができる自動精製技術の開発に成功した。
脳梗塞に対するAIMの新しい治療効果の発見 医療・健康

脳梗塞に対するAIMの新しい治療効果の発見

脳梗塞発症に伴い、健常時ほとんど存在しない脳内のapoptosis inhibitor of macrophage(AIM)の発現が急速に高まることを発見した。AIMは、マウス脳内の梗塞巣において、壊死した神経細胞や、死細胞から放出され炎症を引き起こすdamage associated molecular patterns(DAMPs)に結合し、それらの除去・不活化を促進することによって、脳梗塞発症後の生存率や神経症状を改善することを見出した。
PD-1阻害剤によるがん免疫治療法の効果を高めるミトコンドリア活性化剤 有機化学・薬学

PD-1阻害剤によるがん免疫治療法の効果を高めるミトコンドリア活性化剤

がん細胞を攻撃するT細胞内に独自に開発した化合物EnPGC-1を送り込み、T細胞内のミトコンドリア活性を高め、さらにはT細胞の数を増やすことでマウスの腫瘍に対する攻撃性を高めることに成功した。
イントロン由来の異常タンパク質が与えるストレス 有機化学・薬学

イントロン由来の異常タンパク質が与えるストレス

スプライシング調節化合物の「スプライソスタチンA(SSA)」がイントロンからの翻訳を誘導し、異常タンパク質の凝集体の形成を介して、タンパク質合成の全体を抑えるという、一連の仕組みを解明した。
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