核酸アプタマーを用いた軟骨無形成症治療薬の開発 有機化学・薬学

核酸アプタマーを用いた軟骨無形成症治療薬の開発

軟骨無形成症(ACH)のモデルマウスを用いた薬理試験において、抗FGF2アプタマー(RBM-007)が低身長改善効果を示すことを発見し、その作用機序を明らかにした。
心不全病態の進行を抑制する新規RNAを同定~新たな治療法の開発に期待~ 医療・健康

心不全病態の進行を抑制する新規RNAを同定~新たな治療法の開発に期待~

心筋細胞に豊富に発現する新規長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA)「Caren」を同定し、心不全の原因となる加齢や高血圧などの圧負荷によるストレスによって心筋細胞におけるCarenのRNA量が減少することを解明した。Carenは、ミトコンドリア数増加により心筋細胞のエネルギー代謝増強作用、およびDNA損傷応答活性化の抑制作用を示し、心不全病態の進行に拮抗することを解明した。
白血病の代謝の個性を生み出す仕組みを解明~代謝を標的とした特異性の高い治療戦略の可能性~ 医療・健康

白血病の代謝の個性を生み出す仕組みを解明~代謝を標的とした特異性の高い治療戦略の可能性~

急性骨髄性白血病の一つである赤芽球性白血病では、転写調節タンパク質であるLSD1が多く存在していることがわかった。赤芽球性白血病細胞において、LSD1は解糖系やヘム合成に関わる遺伝子の発現を促進し、特徴的な代謝の個性を生み出していることを見出した。
ad
原始卵胞形成過程における顆粒膜細胞の遺伝子発現を解析 細胞遺伝子工学

原始卵胞形成過程における顆粒膜細胞の遺伝子発現を解析

原始卵胞の形成過程における顆粒膜細胞前駆体の遺伝子発現変化を読み解くことで、原始卵胞の形成に伴い、細胞外マトリックス、細胞接着、数種類のシグナル伝達経路等に関する遺伝子の顕著な発現変動が起きていることが明らかになった。
農作物を食べた野生ニホンジカは早く成熟する~ 農作物の採食が更なる農業被害を招く~ 生物環境工学

農作物を食べた野生ニホンジカは早く成熟する~ 農作物の採食が更なる農業被害を招く~

野生ニホンジカの成熟が農作物を食べることで早まることを、シカの骨コラーゲンの窒素安定同位体の比率(δデルタ15N値2))の解析から明らかにした。シカの農地侵入防止対策や農作物を食害する個体の駆除が、現在のみならず将来の農業被害の抑制にも有用であることを示す。
生命に共通する体内時計の部品を発見 ~体内時計の起源にはカルシウムイオンが関与か~ 生物化学工学

生命に共通する体内時計の部品を発見 ~体内時計の起源にはカルシウムイオンが関与か~

哺乳類、昆虫、植物および細菌の体内時計に共通して働く因子として、カルシウムイオン(Ca2+)制御タンパク質であるNa+/Ca2+交換輸送体 (NCX)を発見した。
相手にリズムを合わせる能力が生まれる道すじを解明 医療・健康

相手にリズムを合わせる能力が生まれる道すじを解明

生後18ヶ月、30ヶ月、42ヶ月児を対象に、相手と太鼓を叩いて遊ぶ場面を設定し、相手(母親・ロボット)にリズムを合わせていく特有の能力が、いつ頃・どのように発達するかを調べた。
脳内での新しいタンパク質集積機構を解明~記憶形成は水と油の関係から~ 生物化学工学

脳内での新しいタンパク質集積機構を解明~記憶形成は水と油の関係から~

学習時の刺激により脳内のタンパク質が集合体を形成することを明らかにした。
相模湾から新種のクモヒトデ発見:隠れた生物多様性 生物環境工学

相模湾から新種のクモヒトデ発見:隠れた生物多様性

神奈川県三浦半島沖の水深90~140 mより、新種のクモヒトデを発見した。本種の形態学的な研究を行った結果、これまで90年前に1例の記録しかないコンジキクモヒトデ属のクモヒトデであり、幼体を産む生態を持つことが明らかとなった。
新型コロナウイルスワクチン効果の年齢差・個体差の実態とメカニズムの解析 医療・健康

新型コロナウイルスワクチン効果の年齢差・個体差の実態とメカニズムの解析

「ヒト免疫担当細胞の加齢変化に関する研究―新型コロナウイルスワクチン効果の年齢差とメカニズムの解析―」の臨床研究を開始する。新型コロナウイルスワクチンの接種の効果が高齢者でどの程度持続し、高齢者の免疫細胞がワクチンにどのように応答するのか、一般成人と比較しながら検証。
マイクロバイオーム解析のための推奨分析手法を開発 細胞遺伝子工学

マイクロバイオーム解析のための推奨分析手法を開発

マイクロバイオームを次世代シーケンサーで解析するため、新たな精度管理用菌体と核酸標品を作製し、簡便、精確な推奨分析手法を開発。次世代シーケンサーによる信頼性の高い微生物相の解析が可能。
日本人てんかん発症に関わる新規遺伝子領域を発見(てんかん発症機構の解明・治療につながる知見として期待) 医療・健康

日本人てんかん発症に関わる新規遺伝子領域を発見(てんかん発症機構の解明・治療につながる知見として期待)

1,825人の日本人てんかん患者での全ゲノムDNA解析により、てんかんの発症に関わる新規原因遺伝子領域を12番染色体長腕に同定した。発現関連解析などにより、領域内の有力な発症原因遺伝子候補を絞り込んだ。てんかん発症メカニズムの理解や治療法の開発・改良に寄与する可能性がある。
ad
タイトルとURLをコピーしました