新型コロナウイルス感染症流行下で居住地域がメンタルヘルスに与える影響を明らかに:日本全国大規模インターネット調査より 医療・健康

新型コロナウイルス感染症流行下で居住地域がメンタルヘルスに与える影響を明らかに:日本全国大規模インターネット調査より

新型コロナウイルス感染症流行下において居住地域が心理的苦痛・自殺念慮に与える影響を示した初めての研究。結果は、メンタルヘルスの悪化が、新型コロナウイルス感染症患者発生の有無に関わらず全国的な問題であり、特に人口密度が高い地域、貧困の度合いが高い地域であるほど、深刻であることを示している。
抗生物質によるインスリンアミロイドの毒性発現 医療・健康

抗生物質によるインスリンアミロイドの毒性発現

インスリンのアミロイド凝集が、抗生物質の1種であるミノサイクリンによって分解され、一時的に高毒性分解物を生じる事を見出した。
語学留学の脳科学的効用~外国語の習得によって言語野や感覚野の脳活動に変化~ 医療・健康

語学留学の脳科学的効用~外国語の習得によって言語野や感覚野の脳活動に変化~

短期間の語学留学中に脳機能の顕著な変化が生じることを初めて明らかにした。MRI装置を用いて脳活動を計測した結果、脳の言語野に加えて視覚野において活動が減少したが、聴覚野では逆に活動が増加した。言語習得で単に脳が活性化するのではなく、脳機能に変化が生じていることを示すもの。
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抗がん剤抵抗性の新規メカニズムの解明 ~薬剤抵抗性がん細胞は抗がん剤により増殖する~ 有機化学・薬学

抗がん剤抵抗性の新規メカニズムの解明 ~薬剤抵抗性がん細胞は抗がん剤により増殖する~

蛍光顕微鏡を用いたライブセルイメージングによって、キナーゼ阻害薬がc-Srcに結合するとc-Srcの分子構造が不活性型から活性型へ変化することを見い出した。治療抵抗性変異をもつc-Srcに対しキナーゼ阻害薬は効果を失うだけでなく、キナーゼ阻害薬がかえって変異体c-Srcを活性化し、がん細胞の増殖を促進することを明らかにした。
裏しかない葉が平たくなるための座標が判明~オーキシンを手がかりに葉を平たくする~ 生物化学工学

裏しかない葉が平たくなるための座標が判明~オーキシンを手がかりに葉を平たくする~

単面葉では植物ホルモンの一つオーキシンが特定の場所で強くはたらくことで、それが位置決めの座標になっていることが示された。
大脳皮質形成異常症の1つである「多小脳回」(病的に小さい脳回が多発する病気)の新たな原因遺伝子ATP1A3を同定 医療・健康

大脳皮質形成異常症の1つである「多小脳回」(病的に小さい脳回が多発する病気)の新たな原因遺伝子ATP1A3を同定

「多小脳回」を呈する124人の患者さんの全エクソーム解析を行い、8人の患者さん(検出頻度6.5%)で、ATP1A3遺伝子の突然変異を同定した。
ウェブ上での簡単なテストで、アルツハイマー病の前駆状態に該当する可能性を予測するアルゴリズムを開発 医療・健康

ウェブ上での簡単なテストで、アルツハイマー病の前駆状態に該当する可能性を予測するアルゴリズムを開発

ウェブ上での簡単なテストにより、アルツハイマー病の前駆状態(プレクリニカル期)に該当する可能性を予測するアルゴリズムを開発した。
胎児のNUDT15遺伝子型によって、母親が服薬するチオプリンが胎生死を引き起こす可能性をマウスモデルで解明 有機化学・薬学

胎児のNUDT15遺伝子型によって、母親が服薬するチオプリンが胎生死を引き起こす可能性をマウスモデルで解明

母親が服用するチオプリンが、胎児のNUDT15遺伝子型によっては胎生致死を引き起こす可能性があることを、マウスモデルを用いて解明した。
ヒト胃からのヘリコバクター・スイスの培養に成功~ヒト胃における病原細菌であることを証明~ 医療・健康

ヒト胃からのヘリコバクター・スイスの培養に成功~ヒト胃における病原細菌であることを証明~

胃疾患患者からのヘリコバクター・スイスを人工培地で分離培養することに初めて成功した。マウス感染実験により胃での病態発症を確認し、病態組織から菌の再分離にも成功したことから、ヘリコバクター・スイスがヒト胃における病原細菌であることが証明された。
新たな除草剤候補化合物クマモナミドを発見 有機化学・薬学

新たな除草剤候補化合物クマモナミドを発見

放線菌に由来する天然化合物クマモナミドを発見し、全合成法を確立してさまざまな誘導体を合成し、強力な除草活性を持つ化合物KANDを開発した。クマモナミドおよびKANDは植物細胞に必要な細胞内構造物である微小管を壊す活性を持ち、既知の除草剤とは異なる作用機序を持つことを発見した。
数学・物理の男性イメージを説明する新モデルを検証 教育

数学・物理の男性イメージを説明する新モデルを検証

日本に根強い数学や物理学の男性的イメージを説明する新モデルを提案し検証をした。物理などの分野を大学で学ぶ女性が少ない要因を3つにまとめた先行研究を利用し、さらに要因4(性役割についての社会風土)を加えて測定した。優秀さが男性のものであるという意識が学術分野の男性的イメージに影響を与えていることを示唆している。
切除不能な胸腺がんで初めての治療薬承認~ 医師主導治験でアンメット・メディカル・ニーズに対応~ 医療・健康

切除不能な胸腺がんで初めての治療薬承認~ 医師主導治験でアンメット・メディカル・ニーズに対応~

国立がん研究センター中央病院が主導し、全国8施設で実施された医師主導治験の結果により、世界でも初めてとなる、切除不能な胸腺がんに対する治療薬が日本で承認された。胸腺がんの発症は10万人当たり0.15人で、切除不能な胸腺がんの予後は不良であり、治療薬の研究開発が望まれる「難治性希少がん」です。
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