細い道ではスピード注意 ~カビが狭い空間を通過する能力は成長速度と相関する~ 生物環境工学

細い道ではスピード注意 ~カビが狭い空間を通過する能力は成長速度と相関する~

糸状菌の中には、細い流路を通過して生長を続けるものと、そうではないものがあることが分かり、異なる系統の7種の糸状菌について、同様の解析を行った。細い流路を通過できるかどうかは、菌糸幅や系統分類上の近さではなく、菌糸の生長速度と相関があることを発見した。
1つの細胞が異なるエクソソームを分泌する分子機構の発見 ~新たながん治療薬開発への応用に期待~ 生物化学工学

1つの細胞が異なるエクソソームを分泌する分子機構の発見 ~新たながん治療薬開発への応用に期待~

単一の細胞から性質の異なるエクソソームが相反する方向へ分泌されることを発見し、それらを生み出す2つの分子機構を解明した。
アサガオの花びら(花冠)がまっすぐに伸びる力学的な仕組みを解明 生物化学工学

アサガオの花びら(花冠)がまっすぐに伸びる力学的な仕組みを解明

変化アサガオのひとつで、花びらが折れ曲がる「台咲」系統を材料に、花びらがまっすぐに伸びる力学的な仕組みを明らかにした。花器官表面にあるミクロ構造「分泌腺毛」が、器官どうしの摩擦を軽減することで、狭いつぼみの中でも花びらが伸長できることが分かった
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ミドリイガイのゲノム解析からわかった足糸の耐久性の秘密 細胞遺伝子工学

ミドリイガイのゲノム解析からわかった足糸の耐久性の秘密

ミドリイガイの全ゲノム配列の解読を行い、高精度なゲノム情報の再構築に成功した。ムール貝の仲間で、熱帯・亜熱帯沿岸生態系の主要種で、東南アジアで広く養殖される水産重要種。
医薬品の適正使用情報を電子カルテを通じて提供、質の高い医療サービスと患者のQOL向上に貢献 医療・健康

医薬品の適正使用情報を電子カルテを通じて提供、質の高い医療サービスと患者のQOL向上に貢献

薬剤情報提供サービスは、医薬品に関する添付文書などの基本文書や、法令で定められた情報伝達に加えて、製薬企業が従来、MRや勉強会などを通して直接医療機関に提供してきた薬剤情報や患者向けのパンフレットなどを、電子カルテシステムや地域医療ネットワークを介して、診療時に医療従事者、または患者に速やかに提供するもの。今回、操作性や実用性を検証し、製薬企業から医療機関への新たな情報提供手段としての有効性を確認する。
ウサギ目の大型化が他の草食哺乳類分類群によって抑制されてきたことを解明 生物環境工学

ウサギ目の大型化が他の草食哺乳類分類群によって抑制されてきたことを解明

ウサギ目の化石種と現生種の体サイズを環境要因と対比しながら時間と空間を通して分析し、ウサギ目の大型化が他の草食哺乳類分類群によって抑制されてきたことを明らかにした。主な抑制者となる分類群が、気候変動に伴った草原の拡大などの、大規模な環境の変化と共に交代していたことも判明した。
心臓外科手術における効果的な輸血戦略を検証~コロナ禍の献血不足対策として~ 医療・健康

心臓外科手術における効果的な輸血戦略を検証~コロナ禍の献血不足対策として~

2016~2019年に心臓血管外科手術を受けた患者の輸血使用率および輸血使用量を、希釈式自己血輸血を受けた患者と受けていない患者(コホート群)で比較した。希釈式自己血輸血患者群では、輸血使用率は38.4%(コホート群:60.6%,p<0.001)、輸血使用量は3.5単位(コホート群:5.9単位,p<0.001)と減少効果を認められた。
老いた脳の修復力を回復させるメカニズムを発見 医療・健康

老いた脳の修復力を回復させるメカニズムを発見

加齢により衰えた、脳の神経回路の修復力を回復させるメカニズムを発見した。APJ受容体の活性化により、脳内の組織幹細胞、オリゴデンドロサイトの発達が促進されることを明らかにした。APJ受容体の活性化による神経回路の修復促進が、多発性硬化症などの疾患に対する治療に有効である可能性が示された。
関節リウマチの骨破壊の新しいメカニズムを解明~自己抗体をつくる細胞が傍関節性骨粗鬆症を誘導する~ 医療・健康

関節リウマチの骨破壊の新しいメカニズムを解明~自己抗体をつくる細胞が傍関節性骨粗鬆症を誘導する~

関節リウマチでは炎症関節の近傍の骨の骨髄中で抗体を産生する形質細胞が増加し、破骨細胞分化誘導因子RANKLを発現することで傍関節性骨粗鬆症がおきることを明らかにした。
双極性障害の新たな治療を目指して 医療・健康

双極性障害の新たな治療を目指して

日本では2019年6月に抗うつ薬で十分な効果が得られないうつ病に対してrTMSが保険適応(左前頭前野を高頻度で刺激)された。双極性障害の抑うつ状態への効果を期待して、右前頭前野への低頻度刺激のrTMSを先進医療で行っています。
子ども時代の情緒的虐待が、成人後のネガティブな情報に対する注意の向け方に 大きな影響を与えることを発見 医療・健康

子ども時代の情緒的虐待が、成人後のネガティブな情報に対する注意の向け方に 大きな影響を与えることを発見

子ども時代の情緒的虐待(暴言などの心理的虐待)が成人後の注意バイアス変動性に関連することを明らかにした。さらに、そのメカニズムに炎症やBDNF遺伝子が関与する可能性を見出した。
新型コロナウイルス感染症流行下では 10歳未満の小児のライノウイルス感染リスクが上昇した 医療・健康

新型コロナウイルス感染症流行下では 10歳未満の小児のライノウイルス感染リスクが上昇した

2021-03-15 東京大学医科学研究所発表のポイント 新型コロナウイルス感染症の流行前後における呼吸器感染症ウイルス検出状況を比較しました。 新型コロナウイルス感染症流行下では、インフルエンザをはじめとする代表的な呼吸器感染症ウイルスの...
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