今季国内の高病原性鳥インフルエンザウイルスの遺伝的多様性 細胞遺伝子工学

今季国内の高病原性鳥インフルエンザウイルスの遺伝的多様性

H5N8亜型高病原性鳥インフルエンザウイルス57株の全ゲノムを解読した。これらのウイルスが保有する8本の遺伝子分節の組み合わせを解析し、5種類の遺伝子型のウイルスが国内に侵入していることが明らかになり、家禽での発生には4種類の遺伝子型のウイルスが関与していることがわかった。
妊婦禁忌とされた吐き気止めの「胎児リスク」認められず 医療・健康

妊婦禁忌とされた吐き気止めの「胎児リスク」認められず

吐き気止め薬であるドンペリドンは動物実験で催奇形性が示されたことから、長年にわたって妊婦禁忌の薬剤とされてきた。しかし、本研究によって「胎児へのリスク」は認められませんでした。ドンペリドンとコントロール薬、それぞれを服用した際の奇形発生率は、2.9%と1.7%となり、有意な差は見られません。
心不全につながる難病「肺高血圧症」の重症化メカニズムを解明 医療・健康

心不全につながる難病「肺高血圧症」の重症化メカニズムを解明

肺動脈性肺高血圧症の発症・重症化において、芳香族炭化水素受容体の活性化が重要な役割を果たしていることを明らかにした。
ad
難治性卵巣がんにおける白金製剤無効症例の原因としてのポリスルフィドの役割解明と、その分解剤による薬剤耐性解除効果の発見 医療・健康

難治性卵巣がんにおける白金製剤無効症例の原因としてのポリスルフィドの役割解明と、その分解剤による薬剤耐性解除効果の発見

手術により摘出した卵巣がん組織における活性硫黄種の一つであるポリスルフィド(PS)を表面増強ラマン散乱イメージングによって世界で初めて検出することに成功した。ポリスルフィドが高い値の症例では、手術後に行われる白金製剤などの化学療法の効果が低下し、長期予後が悪化することを明らかにした。
指定難病「潰瘍性大腸炎」の自己抗体発見~新たな診断や治療開発へ~ 医療・健康

指定難病「潰瘍性大腸炎」の自己抗体発見~新たな診断や治療開発へ~

潰瘍性大腸炎の原因を探索し、インテグリンαVβ6というタンパク質に対する自己抗体が潰瘍性大腸炎患者の約90%に認められることを発見した。この自己抗体を測定する検査キットを企業とともに開発中。
うずまき管の伸⻑を司る分子活性と細胞群の波を発見~綱引きによる細胞群の流れと臓器の成長~ 生物化学工学

うずまき管の伸⻑を司る分子活性と細胞群の波を発見~綱引きによる細胞群の流れと臓器の成長~

マウスのうずまき管を生体外で培養し、管組織の奥深くに位置する細胞や分子の働きを顕微鏡観察する新たな手法を開発した。細胞の情報伝達に重要なERKと呼ばれるタンパク質がうずまき管頂端部から基部へ波のように伝播すること、また同時に、管の基部から頂端部にかけて細胞が集団移動することを明らかにした。数理モデル解析と実験により、ERK活性と細胞集団運動の波が隣の細胞同士の引っ張り合いを介して作られることを提唱した。
二次進行型多発性硬化症の診療に有用な免疫学的バイオマーカーを確立 医療・健康

二次進行型多発性硬化症の診療に有用な免疫学的バイオマーカーを確立

進行期にある多発性硬化症の早期発見に有用な血液診断マーカーを発見しました。
COVID-19に関連する研究データ ~データ共有による研究の加速~ 医療・健康

COVID-19に関連する研究データ ~データ共有による研究の加速~

COVID-19データポータルJAPANは、新しいコロナウイルスの研究をサポートするためのデータとサービスを統合して提供します。このシステムは、JAIROクラウドインフラストラクチャを使用しており、ヨーロッパのCOVID-19データポータルと協力し、多くの日本の機関の支援を受けて一般に公開されています。新しいコロナウイルスがあなたの生活に及ぼす影響とその予防については、厚生労働省が開設した特別ウェブサイトをご覧ください。
複数企業の社内データを産学で共有して新薬創出を加速する革新的な枠組みの構築に成功 有機化学・薬学

複数企業の社内データを産学で共有して新薬創出を加速する革新的な枠組みの構築に成功

2021-03-08 医薬基盤・健康・栄養研究所この度、弊所AI健康・医薬研究センター長 水口賢司、理化学研究所 生命機能研究センター チームリーダー本間光貴、大阪市立大学ユニバーシティー・リサーチ・アドミニストレーション(URA)センター...
中央アルプスと伊勢で発見された白いタヌキの体色変異の原因を解明 生物化学工学

中央アルプスと伊勢で発見された白いタヌキの体色変異の原因を解明

アルビノ遺伝子の哺乳類における広域拡散の初事例2021-03-08 京都大学古賀章彦 霊長類研究所教授らの研究グループは、中央アルプスと伊勢で発見された白いタヌキの体色変異の原因を、遺伝子解析により明らかにしました。中央アルプス山麓で数十年...
ブドウ果実のDNA品種識別技術を確立~ シャインマスカットの育成者権侵害対応に利用可能~ 細胞遺伝子工学

ブドウ果実のDNA品種識別技術を確立~ シャインマスカットの育成者権侵害対応に利用可能~

シャインマスカットを含むブドウ24品種の果実を対象にしたDNA分析による品種識別技術を確立しました。また農研機構種苗管理センターは、この技術を用いて、これまで「葉」のみを対象としていた育成者権の侵害に対応するためのブドウ品種識別サービスに、「果実」を追加しました。
コウモリ類の進化史を解明 生物化学工学

コウモリ類の進化史を解明

高解像X線マイクロCTを用いて、世界のさまざまな種のコウモリとその他代表的な哺乳類の胎児期の成長解析と進化解析をおこないました。コウモリの共通祖先はまず初めに飛行能力を獲得し、そのあと3つの系統にわかれ、のちに2つの系統が超音波利用能力を各々個別に獲得したという進化史の全貌が明らかになりました。
ad
タイトルとURLをコピーしました