東京大学

肝臓-筋肉の臓器連関代謝サイクルの肥満による制御異常の解明 生物化学工学

肝臓-筋肉の臓器連関代謝サイクルの肥満による制御異常の解明

肝臓と筋肉において、野生型マウスと肥満モデルマウス間で変化した肝臓と筋肉における大規模代謝制御ネットワーク(トランスオミクスネットワーク)を構築し、血液の代謝物データと統合することで、肥満における臓器間の代謝物のやりとり(臓器連関代謝サイクル)の破綻のメカニズムを明らかにした。
コウモリ類の進化史を解明 生物化学工学

コウモリ類の進化史を解明

高解像X線マイクロCTを用いて、世界のさまざまな種のコウモリとその他代表的な哺乳類の胎児期の成長解析と進化解析をおこないました。コウモリの共通祖先はまず初めに飛行能力を獲得し、そのあと3つの系統にわかれ、のちに2つの系統が超音波利用能力を各々個別に獲得したという進化史の全貌が明らかになりました。
低酸素環境で腫瘍細胞に効く「ミニ核酸医薬」を開発~ 従来の抗がん剤に代わると期待~ 有機化学・薬学

低酸素環境で腫瘍細胞に効く「ミニ核酸医薬」を開発~ 従来の抗がん剤に代わると期待~

従来抗がん剤として使用されてきたフロクスウリジン(Floxuridine)を6分子連結させて、低酸素環境下でのみ除去できる分子構造を付加し、高い腫瘍ターゲティング能を持った「ミニ核酸医薬」を開発しました。このミニ核酸医薬をヒトの腫瘍細胞に加えたとき、酸素濃度が低い環境でのみ抗がん活性を示し、ミニ核酸医薬の静脈注射でも固形腫瘍の増大を効果的に抑制しました。
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精神疾患に関与する新しい遺伝子発現調節系の発見~染色体転座を持つ統合失調症症例を出発点として~ 医療・健康

精神疾患に関与する新しい遺伝子発現調節系の発見~染色体転座を持つ統合失調症症例を出発点として~

単一の遺伝的変化と発症原因の連結が比較的容易であると考えられるごくまれな統合失調症症例に着目しました。共同研究グループは4番染色体と13番染色体との間の「均衡型染色体転座」を持つこの症例において、4番染色体側の切断点近くにLDB2遺伝子が存在すること、その一方で13番染色体側の切断点近くには既知の遺伝子がないことを2020年に明らかにしました。今回、今まで不明であったLDB2遺伝子の機能と、その遺伝子が統合失調症発症に果たす役割をさまざまなアプローチを用いて明らかにすることを目指しました。
絶滅危惧種ニホンウナギの分布域を環境DNA解析で推定 生物環境工学

絶滅危惧種ニホンウナギの分布域を環境DNA解析で推定

2021-03-03 京都大学益田玲爾 フィールド科学教育研究センター教授、笠井亮秀 北海道大学教授、山中裕樹 龍谷大学准教授、亀山哲 国立環境研究所主任研究員、東信行 弘前大学教授、木村伸吾 東京大学教授、黒川優子 東北生活文化大学准教授...
植物は概日時計因子によって低温ストレスに対する耐性を獲得している 生物環境工学

植物は概日時計因子によって低温ストレスに対する耐性を獲得している

2021-03-02 東京大学 発表者 城所  聡(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 助教)相馬 史幸(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 特任研究員)溝井 順哉(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命...
ゲノム上に密に並んだ遺伝子の転写を調節する仕組み 細胞遺伝子工学

ゲノム上に密に並んだ遺伝子の転写を調節する仕組み

2021-03-02 東京大学稲垣 宗一(生物科学専攻 准教授)大矢 恵代(生物科学専攻 博士課程2年)角谷 徹仁(生物科学専攻 教授)発表のポイント シロイヌナズナのヒストン脱メチル化酵素FLDは、転写が両方向に起きている遺伝子領域におい...
リンゴの品種改良に貢献した起源品種の遺伝領域 細胞遺伝子工学

リンゴの品種改良に貢献した起源品種の遺伝領域

起源品種のハプロタイプの遺伝を自動的に追跡する方法の開発2021-03-01 東京大学 発表者 南川   舞 (東京大学 大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻 特任研究員:当時/現 日本学術振興会 特別研究員)國久 美由紀 (農研...
群体動物コケムシにおける異形個虫「鳥頭体」の発生過程 生物化学工学

群体動物コケムシにおける異形個虫「鳥頭体」の発生過程

2021-02-26 東京大学山口 悠(生物科学専攻 修士課程2年生)広瀬 雅人(北里大学海洋生命科学部 講師)中村 真悠子(生物科学専攻 博士課程1年生)宇田川 澄生(生物科学専攻 博士課程2年生)小口 晃平(産業技術総合研究所 特別研究...
免疫の暴走を、開始時に防ぐ仕組みを解明~抗原提示における内在性ウイルス抑制の重要性~ 医療・健康

免疫の暴走を、開始時に防ぐ仕組みを解明~抗原提示における内在性ウイルス抑制の重要性~

2021-02-24 慶應義塾大学医学部,日本医療研究開発機構慶應義塾大学医学部微生物学・免疫学教室の竹馬俊介専任講師、吉村昭彦教授、東京大学理学系研究科生物科学専攻RNA生物学研究室の山中総一郎准教授、東海大学医学部分子生命科学の中川草講...
精子形成に重要なヒストンによるDNAの新たな折りたたみを解明 細胞遺伝子工学

精子形成に重要なヒストンによるDNAの新たな折りたたみを解明

2021-02-22 京都大学杉山正明 複合原子力科学研究所教授、平野里奈 東京大学博士課程学生、胡桃坂仁志 同教授、柴田幹大 金沢大学准教授らの研究グループは、精子形成に重要なヒストンタンパク質H2A.Bが、DNA折りたたみの基盤構造であ...
黒ウコンのポリメトキシフラボノイドが「長寿遺伝子」産物SIRT1を活性化する 有機化学・薬学

黒ウコンのポリメトキシフラボノイドが「長寿遺伝子」産物SIRT1を活性化する

2021-02-19 東京大学発表のポイント 黒ウコン由来のポリメトキシフラボノイド(略称KPMF-8・注1)がレスベラトロール(注2)よりも効果的に「長寿遺伝子」産物SIRT1(注3)を活性化することを実証しました。 KPMF-8のSIR...
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