千葉大学

原始内胚葉幹細胞の樹立に成功~試験管内胚再構成の実現への第一歩~ 細胞遺伝子工学

原始内胚葉幹細胞の樹立に成功~試験管内胚再構成の実現への第一歩~

マウス胚盤胞を特殊な培地で培養することで、PrES細胞を樹立できることを発見しました。PrES細胞を胚盤胞に注入したところ、原始内胚葉に速やかに取り込まれ、卵黄嚢の派生に寄与することが分かりました。原始内胚葉を欠失させた胚盤胞にPrES細胞を注入し、偽妊娠マウスの子宮に移植したところ、全ての原始内胚葉系列の組織が派生し、正常な仔マウスが生まれました。PrES細胞、ES細胞、TS細胞を試験管内で組み合わせて作製したETP複合体を偽妊娠マウスの子宮へ移植した結果、一部が着床し、卵黄嚢様の組織に囲まれた幹細胞由来組織が派生しました。
iPS細胞を用いた人工血小板の作製の効率化に成功 血小板のテイラーメイド医療に向けた一歩 細胞遺伝子工学

iPS細胞を用いた人工血小板の作製の効率化に成功 血小板のテイラーメイド医療に向けた一歩

ヒトiPS細胞から血小板を産生するための従来法よりも効率的な手法の開発に取り組みました。細胞の増殖を妨げるCDKN1Aとp53という2つの遺伝子の働きを抑えることで、高効率に血小板産生細胞を得られることが分かりました。従来の血小板輸血では治療が困難な血小板不応症の患者さんの治療にもつながることが期待されます。
SARS-CoV-2ミュー株(B.1.621系統)は ワクチン接種者が保有する中和抗体に対して極めて高い抵抗性を示す 医療・健康

SARS-CoV-2ミュー株(B.1.621系統)は ワクチン接種者が保有する中和抗体に対して極めて高い抵抗性を示す

新型コロナウイルスの「注目すべき変異株」の1つである「ミュー株(B.1.621系統)」が、新型コロナウイルスに感染した人、および、ワクチンを接種した人の血清に含まれる中和抗体に対して、極めて高い抵抗性を示すことを明らかにしました。
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細胞分化におけるポリコム複合体の役割を解明~PRC1.1は細胞分化時に起こる転写抑制状態の形成に重要~ 細胞遺伝子工学

細胞分化におけるポリコム複合体の役割を解明~PRC1.1は細胞分化時に起こる転写抑制状態の形成に重要~

エピジェネティクス因子の「ポリコム複合体」の一つである「PRC1.1」が細胞分化時における転写抑制に重要であることを発見した。
抗菌ペプチドは細菌の細胞内にどのように取り込まれるのか?~細菌の膜輸送体SbmAの立体構造の解明~ 生物化学工学

抗菌ペプチドは細菌の細胞内にどのように取り込まれるのか?~細菌の膜輸送体SbmAの立体構造の解明~

細菌の膜輸送体タンパク質SbmAの精密立体構造を解明した。
転写因子KLF5が筋萎縮の発症に重要であることを発見 有機化学・薬学

転写因子KLF5が筋萎縮の発症に重要であることを発見

転写因子Krüppel-like factor5(KLF5)が筋萎縮を促進することを明らかにするとともに、KLF5の働きを抑えるAm80という薬剤を飲むことにより、筋萎縮の発症が防げる可能性を新たに発見した。
コメで作った飲むワクチン「ムコライス」の実現に向けて大きな一歩 有機化学・薬学

コメで作った飲むワクチン「ムコライス」の実現に向けて大きな一歩

コレラ毒素(CT)のBサブユニット(CTB)をワクチン抗原として、イネ種子に発現させたコメ型経口ワクチン「ムコライス」(MucoRice-CTB)の健康成人を対象とした医師主導第I相試験において有効性(免疫原性)と安全性、忍容性を確認した。
「新たな疾患発症メカニズムによる免疫不全症(AIOLOS異常症)の発見」 医療・健康

「新たな疾患発症メカニズムによる免疫不全症(AIOLOS異常症)の発見」

新しい免疫不全症(AIOLOS異常症)を同定し、その病気の発症機構が、ヘテロマー干渉阻害という機序によるものであることを初めて明らかにした。
心臓が正しく動くために必要な新しい仕組みを発見~心臓突然死の治療に期待~ 医療・健康

心臓が正しく動くために必要な新しい仕組みを発見~心臓突然死の治療に期待~

心臓に存在している免疫細胞に注目して、この細胞が分泌するタンパク質が、心筋細胞どうしの小さな穴を通したつながりに必要であることを世界で初めて発見した。
膵臓が細菌感染から腸を守る新たな機構を発見 医療・健康

膵臓が細菌感染から腸を守る新たな機構を発見

「膵臓」が細菌感染から腸管を守る働きを持つことを初めて明らかにした。膵臓から大量に分泌される「Glycoprotein2:GP2」と呼ばれる糖タンパクが腸内細菌の表面(線毛)を捉えることで、組織中への移行を抑えていることを見出た。この膵臓タンパク質の分泌が損なわれると、腸内細菌の組織中や血中への移行が起こりやすくなり、炎症性腸疾患の重症化につながることを発見した
立体構造モデル構築法を用い、共同でミトコンドリアのSAM複合体の高分解能立体構造をクライオ電子顕微鏡解析で決定 有機化学・薬学

立体構造モデル構築法を用い、共同でミトコンドリアのSAM複合体の高分解能立体構造をクライオ電子顕微鏡解析で決定

2021-01-15 産業技術総合研究所京都産業大学生命科学部 遠藤斗志也教授(タンパク質動態研究所所長)の研究グループは、東京大学、フライブルグ大学、千葉大学、産業技術総合研究所と共同で、ミトコンドリアのSAM複合体の高分解能立体構造をク...
抗がん性成分を生産する植物チャボイナモリの全ゲノムを高精度に解読 有機化学・薬学

抗がん性成分を生産する植物チャボイナモリの全ゲノムを高精度に解読

2021-01-18 国立遺伝学研究所Chromosome-level genome assembly of Ophiorrhiza pumila reveals the evolution of camptothecin biosynth...
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