有機化学・薬学 血液がん治療薬をがん免疫療法薬として新たに展開~抗CCR4抗体(モガムリズマブ)を用いた新規免疫療法の可能性を示唆~ 血液がんの治療に使用される分子標的薬の抗CCR4モノクローナル抗体(モガムリズマブ)を、固形がん患者さんに対しては規定の投与量より減らし適正化することで、新たな免疫療法(併用療法)として治療の奏効が期待できることを見出しました。 2021-12-24 有機化学・薬学
生物環境工学 「誰を見てどう動いたか」 理論とデータから推定できる機械学習技術を開発 生物集団の移動軌跡から相互作用の規則、例えば「誰を見てどう動いたか」を理論とデータから推定できる機械学習技術を新たに開発しました。これまで概念的であった動物行動学の理論モデルに基づき、1つの機械学習モデルを用いて、多種の生物集団に柔軟に適用できる定量的な解析方法が開発されました。 2021-12-06 生物環境工学
生物環境工学 東日本大震災の津波が長寿二枚貝ビノスガイの大量死に関与していたことを殻の分析から推定 岩手県船越湾の海底から採取された長寿二枚貝ビノスガイの死殻の年輪解析と放射性炭素年代測定から、2011年3月11日に発生した津波が、ビノスガイの大量死を招いていたことを明らかにしました。 2021-11-26 生物環境工学
医療・健康 肺がんの免疫療法に対する新規耐性メカニズムの解明~がん免疫療法の新たな治療標的の発見~ 体細胞変異数 (Tumor mutation burden: TMB)が高い非小細胞肺がんの一部で、WNT/βカテ二ン経路の活性化がPD-1阻害薬の治療抵抗性に関与していることを明らかにしました。 2021-11-15 医療・健康
生物環境工学 “地上最強生物”クマムシの乾燥耐性の仕組みの解明に挑む クマムシの乾燥耐性メカニズムを探究する研究を行っています。クマムシの細胞内にみられるタンパク質のかたちとふるまいを詳しく調べるなかで、水分の消失に伴ってCAHS1というタンパク質分子が集まってくる様子を観察することに成功しました。乾燥条件に晒されたり、脱水ストレスが細胞にかかると、このタンパク質が集まってファイバーをつくることを世界で初めて明らかにしました。 2021-11-05 生物環境工学
医療・健康 新しい成人急性リンパ性白血病の分子分類~成人に好発する予後不良病型と日本人最大病型の発見~ 日本人のAYA・成人急性リンパ性白血病としては最大規模354症例のゲノム解析を実施し、遺伝子発現データと遺伝子変異データを組み合わせることにより、約85%の症例に詳細な分子分類を行いました。成人に好発する予後不良の2つの新規病型と日本人最大(約20%)の病型を同定することに成功しました。 2021-10-28 医療・健康
医療・健康 世界初!微小管がメカノセンサーであることを実証 細胞骨格である微小管が、力学ストレスを感知しモータータンパク質の運動性を変調するメカノセンサーとして機能することを明らかにしました。微小管が力学ストレスを感知することで、モータータンパク質(キネシン)の運動性が変調。モータータンパク質の運動性の変化は、引張や圧縮、曲げなどによる微小管の構造変化に起因。 2021-10-14 医療・健康
生物化学工学 胃酸を分泌するタンパク質を改造!?~輸送するイオンの数を人工的に変えることに成功~ 胃酸の分泌を担う膜タンパク質である「胃プロトンポンプ」を人工的に改変することで、輸送するイオンの個数を変化させることに成功した。この成果によって、膜タンパク質が行うイオン認識機構の一端が明らかになった。 2021-09-30 生物化学工学
有機化学・薬学 シングルセルマルチオミクスデータから 有用な知見を抽出する人工知能技術を開発 ディープラーニングの一種である深層生成モデルを用いて、シングルセルマルチオミクスデータにおける複数モダリティの情報を圧縮・統合する人工知能技術scMMを開発した。シングルセルマルチオミクスデータのモダリティ間の関係性を自動で学習し、モダリティをまたいだ情報の変換による欠損モダリティの補完に成功した。 2021-09-16 有機化学・薬学
有機化学・薬学 細胞外小胞の新しい捕捉方法を開発~ナノワイヤによって捕捉する細胞外小胞を、がん診断の新しい指標へ~ 細胞外小胞(EV)の新しい捕捉方法を開発し、当該方法で捕捉するEVのmiRNA(マイクロRNA)や膜たんぱく質の発現量が、がん診断の新しい指標として利用可能であることを発見した。 2021-09-16 有機化学・薬学
医療・健康 毎日更新する新型コロナウイルス感染症の感染予測~天気予報のデータ同化手法を応用~ 最新のデータを生かした新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染予測を開始した。 2021-09-14 医療・健康
医療・健康 神経変性疾患における相分離制御破綻の機序解明~ALSなどの神経難病の病態解明に光~ 筋萎縮性側索硬化症(ALS)や前頭側頭型認知症(FTD)などの神経疾患では、生物学的相分離制御の異常がおこることが報告されている。C9orf72遺伝子の非翻訳領域リピート異常伸長が原因のALSやFTDにおいて産生される毒性ペプチドが、相分離制御因子の機能を阻害する分子メカニズムを明らかにした。 2021-09-07 医療・健康