日本医療研究開発機構(AMED)

疾患ゲノム情報と薬剤データベースを統合する新たなゲノム創薬手法を 有機化学・薬学

疾患ゲノム情報と薬剤データベースを統合する新たなゲノム創薬手法を

疾患のリスクを有する遺伝子多型が遺伝子の発現量に与えるメカニズムと、約20,000種類の薬剤が遺伝子の発現量に与えるメカニズムを統合し、コンピューター上で治療薬剤候補を網羅的にスクリーニングするゲノム創薬手法(Trans-Phar)を新たに開発した。数十万人規模の疾患ゲノム情報に適用することにより、新しい治療薬剤候補を見出した。
環状ペプチドの活性をあらゆるタンパク質に「コピー&ペースト」することに成功 有機化学・薬学

環状ペプチドの活性をあらゆるタンパク質に「コピー&ペースト」することに成功

受容体などの医薬標的に結合する活性を環状ペプチドからタンパク質に移植するラッソ・グラフト法(LassoGraft Technology®)を開発し、その広汎な応用例を世界で初めて報告した。
幹細胞分裂タイプの違いが毛包の再生・老化を決定づけることを発見 医療・健康

幹細胞分裂タイプの違いが毛包の再生・老化を決定づけることを発見

加齢によって毛包幹細胞におけるXVII型コラーゲンが減少すると、再生型からストレス応答性の非対称分裂へとスイッチし、幹細胞の枯渇による毛包の矮小化と脱毛を引き起こすことを明らかにした。
ad
EBウイルス関連リンパ腫由来細胞外小胞に含まれる多様な炎症制御性分子の発見 医療・健康

EBウイルス関連リンパ腫由来細胞外小胞に含まれる多様な炎症制御性分子の発見

EBウイルス関連リンパ腫細胞から放出される細胞外小胞に様々な炎症制御性タンパク質や脂質分子が多く存在することを明らかにし、EBウイルス関連リンパ腫の新たながん微小環境形成機序を提唱した。
精神神経疾患の病態を解析するための脳MRI計測・解析プロトコルを国内13施設で統一 医療・健康

精神神経疾患の病態を解析するための脳MRI計測・解析プロトコルを国内13施設で統一

精神神経疾患の磁気共鳴画像(MRI)研究を大幅に発展させる新たな計測プロトコルを開発し、オールジャパンの多施設共同研究体制を構築した。
老いた脳の修復力を回復させるメカニズムを発見 医療・健康

老いた脳の修復力を回復させるメカニズムを発見

加齢により衰えた、脳の神経回路の修復力を回復させるメカニズムを発見した。APJ受容体の活性化により、脳内の組織幹細胞、オリゴデンドロサイトの発達が促進されることを明らかにした。APJ受容体の活性化による神経回路の修復促進が、多発性硬化症などの疾患に対する治療に有効である可能性が示された。
関節リウマチの骨破壊の新しいメカニズムを解明~自己抗体をつくる細胞が傍関節性骨粗鬆症を誘導する~ 医療・健康

関節リウマチの骨破壊の新しいメカニズムを解明~自己抗体をつくる細胞が傍関節性骨粗鬆症を誘導する~

関節リウマチでは炎症関節の近傍の骨の骨髄中で抗体を産生する形質細胞が増加し、破骨細胞分化誘導因子RANKLを発現することで傍関節性骨粗鬆症がおきることを明らかにした。
インターフェロン応答を阻害する新たなSARS-CoV-2たんぱく質の発見 医療・健康

インターフェロン応答を阻害する新たなSARS-CoV-2たんぱく質の発見

今回新たにORF6にも、強いインターフェロン抑制活性効果があることを見いだした。現在流行中の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の配列を網羅的に解析した結果、インターフェロン抑制活性を欠失したと考えられるORF6の欠損変異体が散発的に出現していることを明らかにした。
糖尿病網膜症発症に関わるゲノム領域を同定~新たな予防法・治療薬開発の足がかりに~ 医療・健康

糖尿病網膜症発症に関わるゲノム領域を同定~新たな予防法・治療薬開発の足がかりに~

日本人の2型糖尿病患者を対象としたゲノムワイド関連解析(GWAS)を行い、「糖尿病網膜症」の発症に関わる二つの疾患感受性ゲノム領域を新たに同定した。
統計学と人工知能で世界標準の遺伝子診断ガイドラインをカイゼンする 医療・健康

統計学と人工知能で世界標準の遺伝子診断ガイドラインをカイゼンする

遺伝統計学的解析と機械学習を用いたデータ駆動型アプローチで、米国臨床遺伝・ゲノム学会と分子病理学会が作成した世界標準の臨床遺伝子診断ガイドライン(ACMGガイドライン)を洗練させるための手法を開発し報告した。既存のガイドラインに従った判定では見逃されていた遺伝性疾患の原因遺伝子変異を発見したり、誤診を回避したりすることが可能になると予想。
心不全につながる難病「肺高血圧症」の重症化メカニズムを解明 医療・健康

心不全につながる難病「肺高血圧症」の重症化メカニズムを解明

肺動脈性肺高血圧症の発症・重症化において、芳香族炭化水素受容体の活性化が重要な役割を果たしていることを明らかにした。
難治性卵巣がんにおける白金製剤無効症例の原因としてのポリスルフィドの役割解明と、その分解剤による薬剤耐性解除効果の発見 医療・健康

難治性卵巣がんにおける白金製剤無効症例の原因としてのポリスルフィドの役割解明と、その分解剤による薬剤耐性解除効果の発見

手術により摘出した卵巣がん組織における活性硫黄種の一つであるポリスルフィド(PS)を表面増強ラマン散乱イメージングによって世界で初めて検出することに成功した。ポリスルフィドが高い値の症例では、手術後に行われる白金製剤などの化学療法の効果が低下し、長期予後が悪化することを明らかにした。
ad
タイトルとURLをコピーしました