日本医療研究開発機構

有機化学・薬学

腸と皮膚の新たなクロストーク:腸内細菌叢を変えて皮膚の健康に影響を及ぼす脂質分解酵素の発見

腸管内腔に分泌されるリン脂質分解酵素の一つであるIIA型分泌性ホスホリパーゼA2(sPLA2-IIA)が、腸内細菌叢のバランスを変えることによって、皮膚がんや乾癬などの皮膚疾患に影響を及ぼすことを発見しました。
有機化学・薬学

改良型オキシトシン経鼻スプレーに自閉スペクトラム症中核症状に対する改善効果

改良したオキシトシン経鼻スプレーの医師主導治験を実施し、自閉スペクトラム症の中核症状に対する初の治療薬として期待される改良型オキシトシン経鼻スプレーの有効性と安全性を示しました。
医療・健康

オートファジーにより骨粗鬆症が抑制される~骨芽細胞がオートファジーによって活性化するメカニズムを解明~

オートファジーによる骨芽細胞活性化のメカニズムを解明。オートファジー亢進モデルマウスにおいて、骨粗鬆症が抑制される。骨粗鬆症の新規治療薬への応用に期待。
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医療・健康

膵がんの前がん病変の膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)のうち、病理学的に高度異形を有するIPMN(非浸潤がん)を高い感度で検出する血液バイオマーカー

膵がんの前がん病変の一つである膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)のうち、悪性所見があるが間質への浸潤のない高度異形IPMN(IPMN HGD)(非浸潤がん ステージ0相当)を高い感度で検出する血液バイオマーカー(アポリポプロテインA2 アイソフォーム:apoA2-i)を発見しました。
有機化学・薬学

機械学習を用いてタンパク質立体構造を評価する構造生物学AI技術を構築

機械学習を用いた新規のタンパク質結晶構造評価AI技術であるQAEmapを確立しました。公共データベースに登録されている高解像度の構造データを3D-CNNと呼ばれる3次元情報を扱う方法で機械学習することにより、データの解像度に依存しない構造評価ができることを示しました。タンパク質構造を用いる創薬研究の加速化に貢献することが期待されます。
医療・健康

ヒトiPS細胞由来神経幹細胞移植治療による脊髄損傷からの運動機能改善メカニズムの解明

脊髄損傷マウスに対するヒトiPS細胞由来神経幹/前駆細胞移植における、移植細胞から分化したニューロンの機能をDREADDsと呼ばれる人工受容体技術を用いて初めて解明しました。
医療・健康

体内でベンゼン環を作る~薬剤の構造に含まれるベンゼン環を体内合成してがん治療~

遷移金属触媒を用いて、マウス体内のがん細胞の近くでベンゼン骨格を持つ抗がん活性物質を合成することにより、がん細胞の増殖抑制に成功しました。マウス静脈からがん活性物質の原料を注射投与して、がんの「現場」で抗がん活性物質を合成し、抗がん作用を確認した初めての生体内合成化学治療の例である。
有機化学・薬学

タンパク質分解誘導剤依存的な相互作用解析技術の開発

AirIDをE3ユビキチンリガーゼに融合することで、細胞内のタンパク質分解誘導剤依存的に相互作用するタンパク質を網羅的に同定・解析できることが示されました。本解析技術を利用することで、タンパク質分解誘導剤の作用機序の解明や副作用を回避した化合物開発に繋がることが期待されます。
有機化学・薬学

国内初の医師主導治験による分子標的治療薬とコンパニオン診断薬の同時開発・同時薬事承認

北海道大学病院が主導したHER2陽性の根治切除不能な進行・再発唾液腺癌を対象とした、国内第Ⅱ相・医師主導治験の結果による承認。標準的な薬物療法が確立していない唾液腺癌に対して、個別化治療のアプローチによる初の医薬品として抗HER2薬「ハーセプチン」適応拡大の承認。治療薬と同時に、治療薬の適応判定を補助するコンパニオン診断薬の承認
医療・健康

腎がんの「ゲノム医療」に貢献~日本人での原因遺伝子・発症リスク・臨床的特徴の大規模解析~

腎がん患者と非がん患者対照群を用いた症例対照研究で世界最大規模となる7,000人以上のゲノムDNA解析を行い、日本人の遺伝性腎がんの原因遺伝子・発症リスク・臨床的特徴を明らかにしました。日本人の腎がん患者それぞれに適した治療を行う「ゲノム医療」に貢献すると期待できます。
生物工学一般

全脳からシナプススケールにズームインするイメージング技術の開発に成功~組織透明化技術と電子顕微鏡技術の融合によりシームレスな観察を実現~

全脳スケールからシナプススケールまで、組織透明化技術と電子顕微鏡技術の融合により、神経回路の構造をズームインしながら観察する手法の開発に成功しました。
医療・健康

マクロファージの殺細胞作用を高める新規がん治療標的タンパク質SIRPβ1を発見

がん細胞を殺傷する能力を持つマクロファージに存在するSIRPαおよびSIRPβ1という膜タンパク質に特異的に結合する抗体を用いることで、マクロファージが活性化され、特定のがん細胞を効率よく排除出来ることを明らかにしました。
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