ルテニウム錯体を触媒とする有機ヒドリドを介した二酸化炭素光還元 〜新たな人工光合成系の創製に向けて〜

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2023-02-03 京都大学アイセムス

立命館大学大学院生命科学研究科の民秋均教授らの研究チームと、京都大学アイセムス(高等研究院 物質-細胞統合システム拠点)の田中晃二特任教授、北川進特別教授らの研究チーム、静岡理工科大学は共同して、天然の酸化還元補酵素をモデルとした配位子を有するルテニウム錯体から初めて有機ヒドリドが光照射によって二酸化炭素を触媒的に還元することを確認しました。本研究成果は、2023 年1 月 13 日にドイツ科学雑誌「ChemSusChem」のホームページ上に掲載されました。
再生可能な有機ヒドリドを持つルテニウム錯体が、可視光照射によって二酸化炭素(CO2)を触媒的にギ酸(HCOOH)へと還元できることを初めて明らかにしました。

ルテニウム錯体を触媒とする有機ヒドリドを介した二酸化炭素光還元 〜新たな人工光合成系の創製に向けて〜

詳しい研究成果≫

書籍情報

論文タイトル:”Photoinduced Catalytic Organic-Hydride Transfer to CO2 Mediated with Ruthenium Complexes as NAD+/NADH Redox Couple Models” (参考訳:NAD+/NADH酸化還元対をモデルとしたルテニウム錯体類を介した二酸化炭素への光誘起による触媒的な有機ヒドリド移動)
著者:Yusuke Kinoshita, Nagisa Deromachi, Takashi Kajiwara, Take-aki Koizumi, Susumu Kitagawa, Hitoshi Tamiaki, Koji Tanaka

ChemSusChem | DOI: 10.1002/cssc.202300032

有機化学・薬学
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