動脈硬化: 免疫細胞がプラークに移動する仕組みを解明 (Atherosclerosis: how immune cells migrate into plaques)

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2025-02-25 ミュンヘン大学(LMU)

ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン(LMU)の研究者たちは、動脈硬化における免疫細胞、特にCD8+ T細胞がプラーク内に移行するメカニズムを解明しました。彼らは、ヒトの動脈硬化プラークと患者由来のCD8+ T細胞を組み合わせた3D培養モデルを用いて研究を行い、CD8+ T細胞がプラーク内の新生血管周辺に集積することを発見しました。さらに、単一細胞RNAシーケンシングと3D顕微鏡解析により、これらの新生血管の内皮細胞がシグナルタンパク質CXCL12を高濃度で発現していることが明らかになりました。CXCL12の受容体であるCXCR4をCD8+ T細胞で阻害すると、プラークへのCD8+ T細胞の移行が著しく減少したことから、CXCL12–CXCR4シグナル経路がこのプロセスに重要な役割を果たしていると示唆されます。この発見は、動脈硬化プラーク内の免疫細胞浸潤を制御する新たな治療戦略の可能性を示しています。

<関連情報>

ACKR1+新生血管由来のCXCL12はヒト動脈硬化におけるCD8+ T細胞のリクルートを媒介する
CXCL12 Derived From ACKR1+ Intraplaque Neovessels Mediates CD8+ T Cell Recruitment in Human Atherosclerosis

Laura Parma, PhD, Nadja Sachs, PhD, Nikola Sobczak, MSc, Zhaolong Li, MSc, Kevin Merchant, MSc, Jessica Pauli, MSc, Marie A.C. Depuydt, PhD, … , and Remco T.A. Megens, PhD
Circulation  Published:24 February 2025
DOI:https://doi.org/10.1161/CIRCULATIONAHA.124.072560

医療・健康未分類
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