2025-08-22 新エネルギー・産業技術総合開発機構,SyntheticGestalt株式会社
NEDOと経済産業省が推進する「GENIAC」プロジェクトにおいて、SyntheticGestalt株式会社は世界最大の分子情報特化型基盤AIモデル「SG4D10B」を開発しました。本モデルはEnamine社との共同研究により収集した100億件の化合物データを学習し、分子の複雑な立体構造を扱える「4D技術」を採用。創薬ベンチマークにおける毒性・透過性・安定性の3指標で世界1位の性能を達成しました。これにより新薬や新素材、農薬、化粧品など幅広い分野での分子設計・評価が効率化され、開発コストと時間の大幅削減が期待されます。さらに、軽量版「SG4D100M」をGoogle CloudやAWSで無償公開し、国内外の製薬企業と利活用を推進中です。本成果は2025年3月に米国サンノゼで開催された「NVIDIA GTC 2025」でも発表され、国際的な評価を得ました。今後は国際市場への展開と次世代基盤モデルの開発を進め、より高精度な創薬支援を目指す計画です。

図1 「SG4D10B」の特徴
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