鶏卵の早期摂取推奨後も、鶏卵アレルギーの大きな減少は認められず~食物アレルギーの最も多い原因食物が鶏卵からナッツ類に変化~

ad

2026-01-21 国立成育医療研究センター

国立成育医療研究センターの研究グループは、2015~2024年の10年間に同センター救急外来を受診した小児の食物アレルギー約2,800例を後ろ向きに解析し、鶏卵の早期摂取推奨導入前後での影響を検証した。その結果、推奨導入後(2022年以降)も鶏卵アレルギーによる救急受診数に有意な減少は認められず、食物アレルギー全体の救急受診数も10年間で横ばいだった。一方で、ナッツ類(クルミ、カシューナッツ等)によるアレルギーが急増し、原因食物の最多が鶏卵からナッツ類へと変化した。近年はナッツ類アレルギーの発症オッズが約4倍に増加し、現行の予防戦略では不十分である可能性が示唆された。本研究は、実臨床データに基づき早期導入のみでは予防が完結しないことと、新たな主要アレルゲンへの対策強化の必要性を示す重要な知見である。成果はClinical Experimental and Allergyに掲載された。

鶏卵の早期摂取推奨後も、鶏卵アレルギーの大きな減少は認められず~食物アレルギーの最も多い原因食物が鶏卵からナッツ類に変化~
【グラフ1:食物アレルギーと鶏卵アレルギーにおける救急外来受診数の推移】

<関連情報>

日本における食物アレルギー早期導入ガイドライン導入前後の小児救急外来受診動向:国立三次医療機関による10年間の回顧的研究
Trends in Emergency Department Visits for Food Allergy in Children Before and After Early Introduction Guidelines in Japan: A 10-Year Retrospective Study From a National Tertiary Centre

Shima Ohnishi, Satoko Uematsu, Tomoki Yaguchi, Kyongsun Pak, Tatsuki Fukuie, Kiwako Yamamoto-Hanada
Clinical & Experimental Allergy  Published: 05 January 2026
DOI:https://doi.org/10.1111/cea.70208

医療・健康
ad
ad
Follow
ad
タイトルとURLをコピーしました