2026-10-22 英国研究イノベーション機構(UKRI)
英国の研究・イノベーション機関UKRIは、アルツハイマー病の治療薬候補を従来より大幅に短期間で評価する臨床試験「AD-SMART」の開始を発表した。英国認知症研究所(UK DRI)とAlzheimer’s Research UKが主導する本試験では、2型糖尿病や注意欠如・多動症(ADHD)の治療に既に使用されている2種類の薬から検証を始め、複数の薬剤を同時に評価する。試験方式には、複数の治療群を共通のプラセボ群と比較し、途中経過に応じて有望でない薬剤を中止したり、新たな候補薬を追加したりできる「多群・多段階プラットフォーム試験」を採用した。これにより、従来のように薬剤ごとに独立した試験を行う場合と比べ、治療効果の評価期間を半分以下に短縮できる可能性がある。研究チームは、英国全土で約1,200人の参加者を募集し、最初の2剤の評価を2030年までに終える計画だ。本試験は、既存薬の転用と効率的な臨床試験設計を組み合わせ、認知症治療の選択肢を増やし、患者の生活の質を改善することを目指す。
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