日本国内のコウモリに関する50年間の研究動向を精査

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朝日の影に:日本におけるコウモリ研究と保全のシステマティック・レビュー

2020-12-09 京都大学

Christian E. Vincenot 情報学研究科助教、大手信人 同教授、Jason H. Preble 同博士課程学生は、日本において、コウモリの保全のために研究がどれくらい十分に対応しているかを調べるために、国際自然保護連合(IUCN)のカテゴリーごとに、過去50年間の保全に関する研究論文を体系的にレビューしました。

本研究では、研究の進展と保全活動のギャップと、将来優先すべき研究課題を特定するために、研究実施時期、地域、研究課題、分類、固有性およびIUCNカテゴリーにおける研究の分布パターンを計量書誌学のアプローチによって評価しました。また、国内外の研究論文リポジトリ(Scopus、Web of Science、CiNii)について研究のパターンを比較しました。その結果、IUCNのカテゴリーに時期的な変化はなく、研究による知見は蓄積されているものの、実際の保全の状況に変化がないことが判明しました。ヤンバルホオヒゲコウモリなど最も絶滅が危惧される種を含む、現存するコウモリ類の約50%について生態学的な研究が不足し、半数以上の種については保全に関する研究も不足していました。固有種についての研究が増加し、種ごとに絶滅の兆候についての情報、生息に必要な条件、個体群動態や適切な保全戦略が提供されることによって、日本におけるコウモリ類の保全は強化できると考えられます。

本研究成果は、2020年12月8日に、国際学術誌「Mammal Review」に掲載されました。

図:クビワオオコウモリ(写真提供:クリスティアン・ヴィンセノ)

詳しい研究内容≫

研究者情報
研究者名:Christian E. Vincenot
研究者名:大手信人

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