再発性多発軟骨炎の再発リスク因子の同定

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2022-06-06 京都大学

吉田常恭 医学研究科博士課程学生、白柏魅怜 医学部附属病院特定病院助教、吉藤元 医学研究科講師らの研究グループは、希少難病である『再発性多発軟骨炎』の症例解析により、疾患の再発に関わるリスク因子を同定しました。

再発性多発軟骨炎は、症状の再発を繰り返すことにより、軟骨を含む臓器の不可逆的な障害を引き起こします。本研究の成果により、再発のリスク因子を治療前の早期に認識することにより、リスクに応じた適切な治療選択ができ、臓器障害の予防につながることが期待されます。

今回、研究グループは、きわめてまれな疾患である再発性多発軟骨炎について、日本人集団からなる 34名の症例を収集し、詳細な後ろ向きの患者研究を行いました。その結果、(1)気管気管支病変を持つ患者、(2)治療開始前の血液検査でCRPという数値で表される炎症反応が強い患者、(3)プレドニゾロンなどのステロイドを単剤で使用している患者では、再発のリスクが高いことを明らかにしました。また、初期治療の段階で、ステロイドのみで治療をしている群とステロイドと免疫抑制薬を併用している群を比較すると、障害されている臓器の種類に関わらず、ステロイドと免疫抑制薬を併用している群の方が、再発リスクが低いことがわかりました。

本研究成果は、2022年5月30日に、科学雑誌「Arthritis Research & Therapy」に掲載されました。


図:再発性多発軟骨炎の再発リスクには、(1)気管気管支病変、(2)治療開始前の炎症反応の高値、(3)初期治療がステロイド単剤であることが関連

詳しい研究内容≫

研究者情報
研究者名:吉田 常恭
研究者名:白柏 魅怜
研究者名:吉藤 元

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