8 ヵ月の乳児も”悪者”を罰する前言語期乳児の道徳的行動を解明

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2022-06-10 東京大学

【研究成果のポイント】
◆ 8 ヵ月の乳児でも悪者を罰するような行動をとることを発見
◆ これまでは計測不可能だった乳児の道徳的行動を、視線を用いた新技術により計測可能に
◆ ヒトが進化の過程でこのような道徳的な行動傾向を獲得した可能性を示唆
◆ ヒトとはいかなる存在かという問いに一石を投じ、人間理解へとつながる成果

概要
大阪大学大学院人間科学研究科の鹿子木康弘准教授、大妻女子大学社会情報学部情報デザイン専攻の宮﨑美智子准教授、大阪大学大学院基礎工学研究科の高橋英之特任准教授、大阪大学大学院人間科学研究科の山本寛樹特任研究員、NTT コミュニケーション科学基礎研究所の小林哲生上席特別研究員、東京大学大学院情報学環/大学院総合文化研究科の開一夫教授の研究グループは、前言語期※1 にある8ヵ月の乳児が悪者を罰するような行動をとることを世界で初めて明らかにしました。
これまでの発達研究で、乳児が他者の行動の良し悪し(道徳的判断)を行うことは多くの研究で示されてきましたが、乳児の運動能力が未発達なため、乳児自身が道徳的行動を行うかどうかについては解明されていませんでした。
今回、鹿子木准教授らの研究グループは、視線を用いた新技術により、これまでは計測不能であった乳児の道徳的行動を計測することに成功し、8ヵ月児がいじめを行う悪者を罰すること(第三者罰※2 )を行うことを解明しました。本成果は、ヒトが進化の過程でこのような正義的な行動傾向を獲得した可能性を示唆し、ヒトとはいかなる存在かという問いに一石を投じ、さらなる人間理解へとつながることが期待されます。

詳しい資料は≫

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生物工学一般
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