2025-09-19 国立がん研究センター
国立がん研究センターは、希少な血液がん「節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型(ENKL)」に対し、免疫チェックポイント阻害薬アテゾリズマブが国内で初承認されたと発表した。ENKLは日本を含む東アジアに多く、標準治療が確立していない難治性疾患。中央病院が主導した「MASTER KEYプロジェクト」の枠組みで、国内4施設による第II相医師主導治験(ATTACK試験)が実施され、有効性(奏効率53.8%、完全奏効率30.8%)と安全性が確認された。従来のSMILE療法は効果や副作用に課題があり、再発・難治例の予後は極めて不良だったため、本成果は小児を含む患者に新しい治療選択肢を提供する重要な一歩となる。

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