医療・健康

短期間の運動習慣が高齢期の認知機能や脳の可塑性を促す~高齢期における前頭前野の柔軟な可塑性~ 医療・健康

短期間の運動習慣が高齢期の認知機能や脳の可塑性を促す~高齢期における前頭前野の柔軟な可塑性~

3か月間の運動介入により高齢者の認知機能が向上し、脳の構造(皮質容積や皮質厚)が変化することを明らかにしました。
カスタムメイド型多孔体チタン人工骨を用いた腰椎側方固定術の安全性と有効性に関する臨床試験(特定臨床研究) 医療・健康

カスタムメイド型多孔体チタン人工骨を用いた腰椎側方固定術の安全性と有効性に関する臨床試験(特定臨床研究)

「カスタムメイド型多孔体チタン人工骨を用いた腰椎側方固定術の安全性と有効性に関する臨床試験(特定臨床研究)」の第一例目の手術を実施しました。手術は予定通り終了し、術後評価は良好です。
先天性の重症大動脈弁狭窄症に対して国内初の胎児治療を実施 医療・健康

先天性の重症大動脈弁狭窄症に対して国内初の胎児治療を実施

重篤な先天性心疾患である重症大動脈弁狭窄症の妊娠25週の胎児に対して、日本で初めての胎児治療を臨床試験として実施しました。「胎児大動脈弁形成術」で、妊婦さんのお腹から胎児の左心室まで針を刺してガイドワイヤーを通し、それに沿ってバルーンの付いたカテーテルを大動脈弁まで進めてバルーンを膨らませ、狭くなっている大動脈弁を広げる手術です。左心室の機能障害を防ぎ、左右の心室を使う血液の循環を成り立たせることを目的としています。国内初となる胎児治療を行った患者さんは無事に出生され、生後の経過も良好です。
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シグナル伝達複合体の2段階活性化~GPCRによるアレスチンの動的な活性化機構を解明~ 医療・健康

シグナル伝達複合体の2段階活性化~GPCRによるアレスチンの動的な活性化機構を解明~

医薬品の結合に伴うGPCRの膜貫通領域(TMコア)の活性化とC末端領域(Cテール)のリン酸化が、アレスチンとのシグナル伝達複合体の形成にどのような役割を果たしているかを解析しました。GPCRとアレスチンは、まずリン酸化されたCテールを介した強い結合によりGPCR-アレスチン複合体を形成し、続いて起こるTMコアとの弱い結合がアレスチンに大きな構造変化を導き、活性化させるという、2段階の動的な過程を示すことが明らかになりました。
老化細胞除去ワクチンの開発に成功~アルツハイマー病などの加齢関連疾患への治療応用の可能性~ 医療・健康

老化細胞除去ワクチンの開発に成功~アルツハイマー病などの加齢関連疾患への治療応用の可能性~

加齢関連疾患への治療応用を可能にする老化細胞除去ワクチンの開発に成功しました。マウスの老化細胞に特異的に発現する老化抗原を同定し、その抗原を標的とした老化細胞除去ワクチンを作成して老化細胞を除去したところ、肥満に伴う糖代謝異常や動脈硬化、加齢に伴うフレイルが改善するばかりでなく、早老症マウスの寿命を延長しうることを確認しました。本成果は、アルツハイマー病を含めた様々な加齢関連疾患の治療への応用の可能性を示唆するものです。
血小板で新型コロナの重症化リスクを予測 医療・健康

血小板で新型コロナの重症化リスクを予測

COVID-19における微小血栓の形成過程を理解するために東大病院に入院したCOVID-19患者(110名)から採取した血液を詳しく調べた結果、全患者の約9割において、過剰な数の循環血小板凝集塊が存在することを世界で初めて発見した。また、その循環血小板凝集塊の出現頻度とCOVID-19患者の重症度、死亡率、呼吸状態、血管内皮機能障害の程度に強い相関があることを発見した
糖尿病の栄養食事指導を補助するためのアプリを開発 ~株式会社askenと共同開発~ 医療・健康

糖尿病の栄養食事指導を補助するためのアプリを開発 ~株式会社askenと共同開発~

糖尿病の栄養食事指導を補助して治療に貢献するモバイルアプリケーションの効果を検討する臨床試験を実施します。食事の写真を撮り、メニューを登録するだけで、その場で食事中の栄養素を算出することができます。この技術は、食材の重さを量って記録する食事記録法と高い相関があり、かつ簡便なため毎日実施することが可能です。この技術によって、患者さんの記録の負担を軽減し、医療機関での管理栄養士による指導の根拠となる食事評価をより確かなものにし、かつ、指導の準備の時間を短縮することが期待されます。
全ゲノム解析等の網羅的ゲノム解析による消化器神経内分泌がんの病態解明 医療・健康

全ゲノム解析等の網羅的ゲノム解析による消化器神経内分泌がんの病態解明

日米欧のサンプルを用いて全ゲノム解析等の解析を行い、難治がんである消化器神経内分泌がん(NEC)を対象に、その発がんメカニズムを解明しました。
腸内微生物叢の全ゲノムシークエンス解析により、自己免疫疾患患者の腸内ウイルスの特徴が明らかに 医療・健康

腸内微生物叢の全ゲノムシークエンス解析により、自己免疫疾患患者の腸内ウイルスの特徴が明らかに

腸内微生物叢由来の全ゲノムシークエンスデータから腸内ウイルス叢情報を取得する解析パイプラインを独自に構築した。特定のバクテリオファージ、細菌に感染するウイルスが、自己免疫疾患患者において減少していることがわかった。CRISPR(Clustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeats)配列を利用した解析によって、自己免疫疾患に関連するウイルスがどのような細菌に感染しているのかを見出した。
都市部地域住民を対象とした脳卒中発症の予測モデル(リスクスコア)の開発 医療・健康

都市部地域住民を対象とした脳卒中発症の予測モデル(リスクスコア)の開発

都市部地域住民を対象とした吹田研究を用いて、脳卒中の予測モデルを開発しました。
ウイルスによる細胞のストレス応答抑制機構の解明~ウイルスタンパク質による神経保護治療の可能性を探る~ 医療・健康

ウイルスによる細胞のストレス応答抑制機構の解明~ウイルスタンパク質による神経保護治療の可能性を探る~

宿主細胞のストレス応答を逃れて増殖するウイルスの分子機構を解明し、この分子機構を応用することで神経細胞の変性を抑制できることを示しました。細胞がウイルス感染を検知して翻訳を止める「ストレス応答経路」の解明や、ストレス応答経路が病態に深く関与している神経変性疾患の治療法の開発につながるものと期待できます。
新型コロナウイルスに殺傷効果を持つ記憶免疫キラーT細胞~体内に存在するもう一つの防御部隊~ 医療・健康

新型コロナウイルスに殺傷効果を持つ記憶免疫キラーT細胞~体内に存在するもう一つの防御部隊~

ヒトの体内に存在する季節性コロナウイルスに対する「記憶免疫キラーT細胞」が認識する抗原部位を発見し、その部位が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のスパイクタンパク質(Sタンパク質)領域にも強く交差反応することを示しました。
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