有機化学・薬学

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抗体を液滴に濃縮し細胞内へ高速輸送

水中に存在する高分子が相互作用により集合し、高分子を多く含む相と希薄な相の2相に分かれる現象、液-液相分離を活用して、抗体などのタンパク質と高分子細胞内送達ペプチドを液滴内に濃縮することで、細胞内に効果的に輸送する手法を開発した。
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全ゲノム解析情報を活用して医薬品による治療効果や副作用発現の個人差に関与する薬物代謝酵素CYP1A2の遺伝的特性を解明

「日本人全ゲノムリファレンスパネル4.7KJPN」を利用して、薬物代謝酵素CYP1A2の21種類の遺伝子多型バリアントタンパク質について、酵素機能に与える影響とそのメカニズムを解明した。
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メラトニン受容体のシグナル伝達複合体の構造を解明

睡眠薬ラメルテオンとGiタンパク質三量体が結合したメラトニン受容体MT1のシグナル伝達複合体の立体構造を解明することに成功した。受容体の活性化に重要なラメルテオンとの相互作用を特定した。さらに、他のシグナル伝達複合体との構造比較から、Gタンパク質の共役選択性を特徴づける受容体の細胞内側の空間的な特徴を見出した。
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凝集抑制剤としてのATPの機能を解明~ATPが神経変性疾患の発症を抑制する~

アデノシン三リン酸(ATP)とタンパク質との非特異的な弱い相互作用を原子レベルで検出することに世界で初めて成功した。
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新型コロナウイルスの遺伝子を複製するタンパク質にレムデシビル、アビガンが取り込まれる過程を解明(奥村久士グループ)

スーパーコンピューターを使って分子動力学シミュレーションを行い、薬剤であるレムデシビルやアビガンなどが新型コロナウイルスのRNA依存性RNAポリメラーゼ[注2]に取り込まれる過程を世界で初めて明らかにした。
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生体蛍光イメージングのための短波赤外蛍光色素~乳がんの光診断など医療応用に期待~

インドシアニングリーン誘導体を利用した安全性の高い生体蛍光イメージング用「短波赤外蛍光色素」の開発に成功した。
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精密な分子標的型抗がん剤の開発 ~より副作用の少ない、より効果的な抗がん剤治療のために~

がん細胞中で異常に働くプロテインキナーゼ(タンパク質リン酸化酵素)をピンポイントで阻害し、がん細胞の増殖を阻害する化合物を発見した。
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新型コロナウイルス検出酵素試薬の開発~独自酵素開発酵素によるOne-step real-time RT-PCR法~

改良した耐熱性逆転写酵素、独自のDNAポリメラーゼの組み合わせで、高感度に新型コロナウイルスの核酸を検出するキットを開発した。溶液中5分子の新型コロナウイルスRNAを1時間以内に検出でき、保険収載された既存の新型コロナウイルス核酸増幅キットと比較した場合、本開発キットの感度は99.44%、特異度は100%でした。
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トウモロコシ根からの生物的硝化抑制物質を世界初発見~窒素施肥量を減らし地球を健康にする第一歩~

トウモロコシ根から、生物的硝化抑制(BNI)物質の同定に初めて成功。強いBNI活性を持つ「ゼアノン」など、4つのBNI物質が硝化を抑制することを解明。
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ご先祖様だと信じてきたもの、実は叔母のような関係?

生理活性物質であるボンベシンファミリーペプチドの進化の道筋とガストリン放出ペプチド(GRP)の普遍性を明らかにした。
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遺伝病を薬で治す~家族制自律神経失調症に対する低分子化合物による効果を実証~

RECTASと呼ばれる低分子化合物がFDで見られるスプライシング異常を是正する機構を示し、iPS細胞やマウス等の疾患モデルの解析からその治療効果を示した。
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人工クモ糸の物性を劇的に改善する新物質を発見~新素材開発に期待~

ジョロウグモ亜科4種のゲノムを決定した上でマルチオミクス解析を実施し、クモ糸がこれまで考えられていた以上に複雑な複合素材であることを明らかにした。人工クモ糸材に配合することで材料の物理特性を2倍以上に向上させることができるタンパク質「SpiCE-NMa1」を発見した。
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