2021-08-06

有機化学・薬学

抗体を液滴に濃縮し細胞内へ高速輸送

水中に存在する高分子が相互作用により集合し、高分子を多く含む相と希薄な相の2相に分かれる現象、液-液相分離を活用して、抗体などのタンパク質と高分子細胞内送達ペプチドを液滴内に濃縮することで、細胞内に効果的に輸送する手法を開発した。
生物工学一般

サナダユムシの本体、88年ぶりに採集成功~干潟の深い巣穴に住む世界最大のユムシ~

サナダユムシ Ikeda taenioidesは世界最大種のユムシで、2m以上にもなるテープ状の極めて長い口吻と65cm以上にもなる体幹部(本体)を持ちます。日本固有種で、干潟の砂泥に深い縦穴を掘ってその中に生息する。瀬戸内海の干潟にて採集に成功した。本体の採集成功は88年ぶり。採集標本が吟味され、体色の変異や繁殖様式について新たな知見が得られた。
生物化学工学

1細胞分析から、膨圧変化に伴う蜜入りリンゴの新たな代謝メカニズムが明らかに!

蜜入りリンゴ果実内の細胞レベルの代謝変化・水分の状態を空間的にとらえることに世界で初めて成功し、蜜入りのメカニズムの一端を明らかにした。
生物化学工学

植物の葉器官のサイズ制御の長年の謎を証明

モデル植物シロイヌナズナのfugu5変異体を用いて、補償的細胞肥大がどのように起こるのかを、分子遺伝学的解析を駆使し明らかにした。fugu5で見られる補償的細胞肥大には、IBAから合成される植物ホルモンであるオーキシンが重要であり、そこでつくられたオーキシンの細胞内シグナル伝達によって細胞サイズの著しい増大が引き起こされていることを見出した。
有機化学・薬学

全ゲノム解析情報を活用して医薬品による治療効果や副作用発現の個人差に関与する薬物代謝酵素CYP1A2の遺伝的特性を解明

「日本人全ゲノムリファレンスパネル4.7KJPN」を利用して、薬物代謝酵素CYP1A2の21種類の遺伝子多型バリアントタンパク質について、酵素機能に与える影響とそのメカニズムを解明した。
生物化学工学

精子形成を維持するメカニズムの一端を解明~オートファジーを介した制御機構が明らかに~

精巣内のセルトリ細胞と呼ばれる特殊な細胞は将来、精子になる細胞の発達を助ける。セルトリ細胞でオートファジー活性を高くしたマウスでは、精子形成が低下すること、さらに、セルトリ細胞の必須タンパクであるGATA4がオートファジーによって分解されてしまうことを発見した。
有機化学・薬学

メラトニン受容体のシグナル伝達複合体の構造を解明

睡眠薬ラメルテオンとGiタンパク質三量体が結合したメラトニン受容体MT1のシグナル伝達複合体の立体構造を解明することに成功した。受容体の活性化に重要なラメルテオンとの相互作用を特定した。さらに、他のシグナル伝達複合体との構造比較から、Gタンパク質の共役選択性を特徴づける受容体の細胞内側の空間的な特徴を見出した。
医療・健康

脳梗塞に対する再生医療等製品の研究開発~医師主導治験 RAINBOW研究の結果報告~

脳梗塞になり重度の麻痺が生じた患者さんに対して、患者さん自身の骨髄から製造した自家骨髄間質細胞(Bone Marrow Stromal Cell:BMSC)製品(HUNS001)を脳内に移植する医師主導治験を行い、その安全性や有効性を調べた。
生物化学工学

病原性寄生虫ジアルジアのゲノムDNA折りたたみの基盤構造を解明

病原性寄生虫であるジアルジアのDNA折りたたみの基盤構造を解明し、他の生物種とは異なる特徴的な部分構造を持つことを明らかにした。
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