2021-08-26

細胞遺伝子工学

DNA配列間の情報交換により品質を管理する機構の発見

ゲノム中で最大の反復遺伝子であるリボソームRNA遺伝子(200~700コピー、rDNA)の全体構造を解析した。これまでのrDNAの約3割は異常な構造を持っているという定説を覆し、99.8%は規則正しい直列反復構造をとっていることを解明した。
医療・健康

塩味受容にはCl⁻が必要?~クロライドイオンが奏でる塩味の秘密~

機能未知であった膜タンパク質TMC4が塩味受容に関与する電位依存性クロライドチャネルであることを発見した。塩味の受容において、クロライドイオンの関わるメカニズムの一端を明らかにした。
医療・健康

PD-1は抗原親和性の低いT細胞を選択的に抑制する

抗原受容体と抗原の親和性が低い場合ほど、T細胞の活性化により誘導される遺伝子の発現がPD-1によって強く抑制されることを発見した。マウスを用いた解析により、PD-1が働かない場合にはがん抗原に対する親和性が低いT細胞の活性化が相対的に強く促されることを明らかにした。
医療・健康

第三世代アルツハイマー病モデルマウスの作製~アミロイドを標的とした新しい治療法の開発に向けて~

ヒトと同じアミノ酸配列を持つアミロイドβ(Aβ)ペプチドが早期から脳内に蓄積し、アルツハイマー病(AD)患者により近い病理を早期から呈するADモデルマウスの作製に成功した。
医療・健康

COVID-19による死亡者の約20%、70歳以上の未感染者の約4%がI型インターフェロンに対する中和抗体を保有する

COVID-19患者(5,857例)および健常者(34,159例)の検体を収集して、I型IFNに対する中和抗体の保有状況を調査した。COVID-19による死亡例および80歳以上の最重症例は、I型IFNに対する中和抗体を高頻度(約20%)に保有することが判明した。一方、COVID-19の軽症者における中和抗体の保有率は低く、本中和抗体を保有することがCOVID-19重症化のリスク因子になることが明らかとなった。
医療・健康

ヒトiPS細胞由来ミクログリアの完全非侵襲的な脳移植法の開発に成功

ミクログリアと呼ばれる脳細胞を完全非侵襲的に脳に移植して新しいミクログリアと入れ替える経鼻移植法を開発した。ヒトiPS細胞から効率良くミクログリア(iPSMG)を作る方法を開発し、このiPSMGを用いた本技術を使ってマウス脳内に移植することで、ミクログリアがヒト細胞に置き替わったヒト化マウスの作製に成功した。
医療・健康

JICA初!遠隔技術を駆使し、途上国の新型コロナ感染症治療を世界各地でサポート

途上国のICU治療をサポートするため、遠隔技術を駆使した医療支援について本格的な検討を開始した。日本の集中治療専門の医師や看護師と途上国の各病院のICU医療者を日本独自の通信システムで結び、技術的な助言や研修をすべて遠隔で行うというJICA初の取り組み。人の往来が難しいなかでも、デジタル技術を活用して途上国の新型コロナウイルス感染症の治療体制を向上させるため挑戦している。
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