2021-10

生物環境工学

創始者社会性仮説は、動物が新しいニッチに進出する際の長期的な社会変化を説明する

動物集団から分かれた少数個体が未開拓の生息地に進出することによって社会性に大きな変化がみられ、そのことが社会行動の進化に重要な影響を与えるという仮説を提唱しています。これを「創始者社会性仮説」と呼んでいます。
医療・健康

遺伝性血液疾患の原因タンパク質を制御する新規のユビキチン経路を解明~ファンコニ貧血にかかわる新たな関連因子群の同定~

ファンコニ貧血の原因遺伝子SLX4が正常に機能するために不可欠のタンパク質RNF168を新たに同定しました。
医療・健康

成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)のゲノム異常の全体像を解明~がん研究における全ゲノム解析の可能性を示す~

難治性血液がんである成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)に対して、150例の臨床検体を用いた大規模な全ゲノム解析を実施し、様々なゲノム異常を網羅的に明らかにしました。全ゲノム解析で判明した遺伝子異常に基づいて臨床像や予後の異なる病態を見出し、全ゲノム解析によるATLの新たな分類を提唱しました。
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生物化学工学

VATER症候群に類似する新規モデルマウスの作製に成功~VATER症候群の病態・発症メカニズムの解明に期待~

Dyrk2遺伝子を欠損させたマウスを新たに作製して解析を進めたところ、国の指定難病であるVATER症候群と類似した病態を示すことを発見しました。Dyrk2欠損マウスがVATER症候群の病態・発症メカニズムを解明する新規の有用なモデルになり、診断法・治療法の開発に繋がることが期待されます。
医療・健康

新しい成人急性リンパ性白血病の分子分類~成人に好発する予後不良病型と日本人最大病型の発見~

日本人のAYA・成人急性リンパ性白血病としては最大規模354症例のゲノム解析を実施し、遺伝子発現データと遺伝子変異データを組み合わせることにより、約85%の症例に詳細な分子分類を行いました。成人に好発する予後不良の2つの新規病型と日本人最大(約20%)の病型を同定することに成功しました。
生物化学工学

他者の予想外の行動に反応するニューロンを発見~他者行動をモニタリングする際の情報処理をする脳領野が明らかに~

サルの上側頭溝中間部に、他者の行動に反応するニューロンや、他者が予想外の行動をした時に応答するニューロンが多く存在すること、またこれらのニューロンはディスプレイ内の他者よりも目の前にいる他者の行動に、より強く応答することを明らかにしました。
生物環境工学

重層社会における群れを超えた休息行動の同期~ドローンを用いた野生ウマ集団の行動分析~

野生化したウマで休息行動の同期が群れを超えて起きることを明らかにしました。ウマにおける重層社会における群れ間の行動調整の一端を明らかにしました。
生物化学工学

キク属モデル系統の高精度全ゲノム塩基配列を決定~栽培ギク品種育成におけるゲノム情報の活用へ~

栽培ギク(六倍体)によく似た性質を持つ日本原産の二倍体種・キクタニギクの純系化系統(Gojo-0)の高精度全ゲノム塩基配列を取得することができました。
医療・健康

国際共同研究による食道がん全ゲノム解析 日本人食道がんに特徴的な発がんメカニズムを発見

Cancer Grand Challenge “Mutographs project”に参加し、発症頻度の異なる8か国(日本・中国・イラン・英国・ケニア・タンザニア・マラウイ・ブラジル)における食道がん(食道扁平上皮がん)552症例の全ゲノム解析の結果を報告しました。
細胞遺伝子工学

上下動撹拌培養装置を用いた流体制御により誘導した反転型脳オルガノイド

上下動撹拌型の培養装置を用いて、非定常的に3D浮遊培養を行いながら流体制御することによって、従来の化合物を使用せずに脳オルガノイドを誘導できることを明らかにしました。
細胞遺伝子工学

MESP1とMESP2の量が中胚葉形成を決める

CRISPR/Cas9ゲノム編集技術を用いMesp1/2遺伝子変異マウスを作製・解析したところ、中胚葉細胞においてMESP1/2はお互いの発現を相補し、かつ共通した標的遺伝子を制御していることを示しました。
医療・健康

5G とスマートグラスによるマウスピース矯正歯科治療の遠隔診療支援の実証を実施

5G などを活用し、スマートグラスを用いた遠隔マウスピース矯正歯科治療支援の実証実験を行いました。5G などのドコモの携帯電話回線を用いて複数の歯科医院を結び、実際の患者の矯正歯科治療支援をリアルタイムに行うことに成功しました。
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