東日本大震災の津波が長寿二枚貝ビノスガイの大量死に関与していたことを殻の分析から推定 生物環境工学

東日本大震災の津波が長寿二枚貝ビノスガイの大量死に関与していたことを殻の分析から推定

岩手県船越湾の海底から採取された長寿二枚貝ビノスガイの死殻の年輪解析と放射性炭素年代測定から、2011年3月11日に発生した津波が、ビノスガイの大量死を招いていたことを明らかにしました。
外乱に対する予測的姿勢制御の神経メカニズムを解明~ラットは1秒未来の自己の姿勢を予測~ 生物工学一般

外乱に対する予測的姿勢制御の神経メカニズムを解明~ラットは1秒未来の自己の姿勢を予測~

運動時に身体に加わる外乱(乱れの原因となる外部からの力)を予測して姿勢を制御・安定化する神経のメカニズムを明らかにするため、ラットを用いた新規の姿勢実験課題を構築するとともに数理シミュレーションを行いました。床が傾斜する外乱に十分に適応学習したラットは、約1秒未来までの間に自分自身がどう動くかを計算しながら、それが目標とする動きに一致するよう発揮筋力を計算していることが示唆されました。
LC-SCRUM-Asiaの遺伝子スクリーニングで 肺がんの新しいドライバー遺伝子 「CLIP1-LTK融合遺伝子」を世界で初めて発見 医療・健康

LC-SCRUM-Asiaの遺伝子スクリーニングで 肺がんの新しいドライバー遺伝子 「CLIP1-LTK融合遺伝子」を世界で初めて発見

肺がんを対象にした遺伝子スクリーニングプロジェクト「LC-SCRUM-Asia」において、新しいドライバー遺伝子となる「CLIP1-LTK融合遺伝子」を世界で初めて発見しました。CLIP1-LTK融合遺伝子は、非小細胞肺がんの0.4%に認められる遺伝子変化で、基礎研究の結果、細胞のがん化に直接関与するドライバー遺伝子*2であることが明らかになりました。
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B型肝炎ウイルスは肝臓がんの染色体転座を引き起こす~長鎖シークエンサーを用いたがん全ゲノム解析~ 医療・健康

B型肝炎ウイルスは肝臓がんの染色体転座を引き起こす~長鎖シークエンサーを用いたがん全ゲノム解析~

B型肝炎から発生した肝臓がんのゲノム解析により、B型肝炎ウイルス(HBV)のゲノムが肝臓がんのゲノムに組み込まれ、「染色体転座」を引き起こすことを発見しました。
東南アジアのキャッサバ重要品種の形質転換系を開発~有用キャッサバの育種に貢献~ 細胞遺伝子工学

東南アジアのキャッサバ重要品種の形質転換系を開発~有用キャッサバの育種に貢献~

東南アジアのキャッサバ重要品種を用いた「形質転換植物作出技術」の開発に成功しました。
呼吸器疾患に関連する遺伝子座を同定~慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息の病因解明へ~ 医療・健康

呼吸器疾患に関連する遺伝子座を同定~慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息の病因解明へ~

東北メディカル・メガバンク計画が推進するコホート調査の参加者のうち、呼吸機能検査を行った約2万人を対象として、呼吸機能指標に関するゲノムワイド関連解析(GWAS)を行いました。日本人の気流閉塞(1秒率)に関して、FeNOによる調整効果は軽微であるものの、気流閉塞に関連する遺伝子座のプロファイルは、欧米人主体の結果と異なることが明らかになりました。2型気道炎症の指標であるFeNOについても、慢性閉塞性肺疾患(COPD)を含む呼吸器疾患に関連する3つの遺伝子座を成人集団で初めて同定しました。
腎障害患者におけるレムデシビルの薬物動態モデルを構築 有機化学・薬学

腎障害患者におけるレムデシビルの薬物動態モデルを構築

腎障害などを有する患者において、レムデシビル活性代謝物の血中濃度を測定しました。収集したデータから母集団薬物動態解析モデルを構築し、腎機能に応じた投与量設計を提案しました。本
ケイ酸質の葉毛は中型・大型土壌動物による葉の分解を抑制するのか 生物環境工学

ケイ酸質の葉毛は中型・大型土壌動物による葉の分解を抑制するのか

葉毛の特徴が大きく異なるクワ科近縁の二樹種(ケイ酸質の葉毛を高密度で有するカジノキと葉毛をほとんどもたないヤマグワ)を用いて、ケイ酸質の葉毛が中型・大型土壌動物による葉の分解を抑制する可能性を実験的に明らかにしました。
新型コロナウイルス感染による重症肺炎に対するACE2様酵素B38-CAPの治療効果を解明 有機化学・薬学

新型コロナウイルス感染による重症肺炎に対するACE2様酵素B38-CAPの治療効果を解明

白神山地の土壌から分離した微生物の産生するアンジオテンシン変換酵2 (ACE2)様酵素B38-CAPが新型コロナウイルス感染による重症肺炎に対して治療効果を発揮することを明らかにしました。ACE2は新型コロナウイルス感染の受容体である一方で、ACE2の酵素活性は生理活性ペプチドを分解することにより心不全やSARS肺炎の重症化を阻止することが知られていました。
胞小器官同士が接する微小空間の新しい機能を発見 医療・健康

胞小器官同士が接する微小空間の新しい機能を発見

近年、細胞小器官同士は部分的に接していることがわかり始め、この細胞小器官同士が近づいて作られる微小空間(膜接触部位)で脂質が交換されていること、そしてこの脂質の交換によって細胞小器官の膜の分裂が制御されていることを突き止めました。
脳は記憶を力で刻む ~シナプスの力と圧感覚による新しい伝達様式の発見~ 生物化学工学

脳は記憶を力で刻む ~シナプスの力と圧感覚による新しい伝達様式の発見~

長期記憶が形成される際、大脳のシナプスにおいて樹状突起スパインが増大することが知られていたが、このスパインの動きが、筋肉収縮と同程度の力でシナプス前部を押すことにより、伝達物質放出を増強する効果(圧感覚)を持つことを見いだした。シナプスにおける情報伝達様式として、化学伝達と電気伝達の2種類の様式が知られてきた。今回、スパイン増大と圧感覚を介した力学的伝達という新しい第3の様式を発見した。
予期せぬ場所から聞こえる飼い主の声にびっくり~ネコは耳で飼い主の位置を捉えている~ 生物工学一般

予期せぬ場所から聞こえる飼い主の声にびっくり~ネコは耳で飼い主の位置を捉えている~

ヒトと住居を共にするネコを用いて、飼い主の声からその位置を心的に捉えるのかを調べました。視覚的には見えない飼い主の位置を心の中で捉えており、その位置が瞬間的に変わると「驚く」ということがわかりました。
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