ショウジョウバエが持つユニークな性染色体を用いて性染色体進化に関する共通のメカニズムを発見 細胞遺伝子工学

ショウジョウバエが持つユニークな性染色体を用いて性染色体進化に関する共通のメカニズムを発見

ネオ性染色体というユニークな性染色体を独立に獲得したショウジョウバエ3種を用いて、誕生した直後の性染色体がどのように進化するのかを研究しました。誕生して間もないにもかかわらず、3種のネオY染色体はすでに退化しつつある状況にあることが分かりました。
メタゲノムからウイルスゲノムを洗い出せ! ~細胞の免疫記憶を使ったウイルスゲノムの網羅的検出~ 細胞遺伝子工学

メタゲノムからウイルスゲノムを洗い出せ! ~細胞の免疫記憶を使ったウイルスゲノムの網羅的検出~

原核生物の「免疫記憶(CRISPR)」を利用してメタゲノムデータからウイルスのゲノム情報を検出する方法を開発しました。既知のウイルスのゲノム情報に依存しないでメタゲノムからウイルス由来と思われる配列を網羅的に検出し、さらにその宿主の推定を可能にします。ヒト腸内メタゲノムから未知の配列を含む多様なウイルスのゲノム情報を検出することに成功しました。
リンが欠乏した植物の成長に必要な化合物を発見~痩せた土地における農業技術への応用に期待~ 有機化学・薬学

リンが欠乏した植物の成長に必要な化合物を発見~痩せた土地における農業技術への応用に期待~

「ホスホコリン」という化合物がリン欠乏状態の植物の成長に必要であることを発見しました。養分の少ない土壌における農作物の増産や植物による物質生産の増強に向けた、代謝エンジニアリング[2]に貢献すると期待できます。
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7種のアミノ酸が脳を守り、認知症の進行を抑えることを発見! 有機化学・薬学

7種のアミノ酸が脳を守り、認知症の進行を抑えることを発見!

タンパク質の構成要素であるアミノ酸のうち、7種必須アミノ酸の摂取が脳機能維持・改善をする仕組みを明らかにしました。
くるくる泳ぐ微生物 螺旋軌跡の3Dイメージング ~マイクロロボットの設計に向けて~ 生物工学一般

くるくる泳ぐ微生物 螺旋軌跡の3Dイメージング ~マイクロロボットの設計に向けて~

独自に開発をしてきた三次元位置検出光学顕微技術を用いて、繊毛虫テトラヒメナが右手系の回転をしながら右螺旋を描くように遊泳していることを定量し、またCa2+刺激により螺旋遊泳パターンが揺らぐことを明らかにしました。
TMPRSS2とカテプシンBを標的とした新型コロナウイルスの感染阻害 有機化学・薬学

TMPRSS2とカテプシンBを標的とした新型コロナウイルスの感染阻害

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2) 感染においてTMPRSS2とカテプシンBが重要な役割を担うことを見出しました。TMPRSS2阻害剤とカテプシンB阻害剤の組合せによりSARS-CoV-2感染効率が低下することを確認しました。
コロナ禍の子どもの心の実態調査 摂食障害の「神経性やせ症」が1.6倍に 医療・健康

コロナ禍の子どもの心の実態調査 摂食障害の「神経性やせ症」が1.6倍に

国立成育医療研究センターが行っている子どもの心の診療ネットワーク事業では、新型コロナウイルス感染症流行下の子どもの心の実態調査を行いました。全国26医療機関が参加した本調査で、コロナ流行前の2019年度と比較し、2020年度では神経性食欲不振(神経性やせ症)の初診外来患者数が約1.6倍、新入院者数が約1.4倍に増加していたことが判明しました。コロナ禍でのストレスや不安が影響していると推測されます。
脳内で生合成されるトランスフェリンはアルツハイマー病の新規バイオマーカーとなる 医療・健康

脳内で生合成されるトランスフェリンはアルツハイマー病の新規バイオマーカーとなる

脳脊髄液中にアルツハイマー病の新規糖鎖マーカーを見出しました。
手と足の感覚は、実は脳の中でつながっていた。脳障害による活動変化の広がりを見ることで常識を覆す発見、脳機能・疾患機序の理解へ前進 医療・健康

手と足の感覚は、実は脳の中でつながっていた。脳障害による活動変化の広がりを見ることで常識を覆す発見、脳機能・疾患機序の理解へ前進

化学遺伝学法という脳活動の操作法と、全脳の活動が見える機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を組み合わせて、一部の脳活動をピンポイントで止めて、その時の全脳への影響を見る新しい手法を開発し、これまでの常識を覆して「手と足の感覚情報処理が、実は脳の中でつながっている」ことを世界で初めて明らかにしました。
南極の湖から新種のレジオネラ属菌の単離培養に成功 本属としては初の低温耐性菌 生物環境工学

南極の湖から新種のレジオネラ属菌の単離培養に成功 本属としては初の低温耐性菌

第60次南極地域観測隊(2018年~2019年)が採取した南極の湖の堆積物からレジオネラ属菌を探索し、その培養に成功しました。4~25℃という低温条件で増殖する新種であることが分かり、低温条件でも細胞膜の流動性を高めうる不飽和脂肪酸を細胞内に溜め込むことや、自身のゲノム上で位置を転移し、ほかの遺伝子に影響を与える“動く遺伝子”を数多く持つなどユニークな特徴も明らかになりました。
泳ぐ微生物が海まで流されない理由 ~SDGsに欠かせない小さな生物たちの振る舞いを解明~ 生物工学一般

泳ぐ微生物が海まで流されない理由 ~SDGsに欠かせない小さな生物たちの振る舞いを解明~

単細胞の繊毛虫テトラヒメナが水中の構造物付近で走流性を示す機構を明らかにしました。流れ場でのテトラヒメナの動きを顕微鏡観察することに加え、実験結果に基づく流体シミュレーションを行いました。構造物付近で流れに逆らう行動は「推進力を生み出す繊毛の機械的な刺激応答特性」と「細胞形状」という単純な2つの要素だけで説明できることが明らかになりました。
勝ちばかりでも、負けばかりでも、「無謀な賭け」につながる 医療・健康

勝ちばかりでも、負けばかりでも、「無謀な賭け」につながる

事前のギャンブルで勝った経験が多いと「無謀な賭け」 (負けが見込まれる局面における多額の賭け) を行いやすいという現象の背後にあるメカニズムについて検討しました。
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