クライオ電子顕微鏡

生物化学工学

始原的なシアノバクテリアの光化学系I複合体の立体構造を解明~光合成生物の進化を紐解くきっかけに~

2022-04-14 岡山大学,理化学研究所,東北大学,神戸大学 ◆発表のポイント クライオ電子顕微鏡を用いた単粒子構造解析により、酸素発生型光合成を行う生物の中で最も始原的なシアノバクテリアGloeobacter violaceus(以下...
医療・健康

致死的な出血熱を引き起こすマールブルグウイルスの増殖機構を解明

マールブルグウイルスのウイルス核タンパク質-RNA複合体の立体構造をクライオ電子顕微鏡解析により明らかにしました。本成果から、ヒトに致死的な出血熱を引き起こすマールブルグウイルスとエボラウイルスの増殖機構の一端が明らかになりました。
生物化学工学

骨格筋の分化に働く新たな染色体基盤構造体を解明

マウス(Mus musculus)の新規ヒストンH3mm18を含むヌクレオソーム構造をクライオ電子顕微鏡解析により世界で初めて解明しました。H3mm18が不安定で弛緩したヌクレオソームを形成すること、そしてH3mm18の発現が筋分化に重要な遺伝子の発現を制御することを明らかにしました。
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生物工学一般

制御サブユニットによるイオンチャネル巨大複合体のモジュレーション機構を解明

神経細胞や心臓の電気活動に必須の役割を果たす電位依存性カリウムチャネル Kv4.2と2種類の制御サブユニット KChIP1、DPP6Sからなる巨大複合体の立体構造を明らかにした。KChIP1とDPP6SがKv4.2の電気生理学的特性を適切に調整する機構を初めて明らかにした。
生物化学工学

ウイルスの遺伝子放出をクライオ電顕で捉える

植物ウイルスの安定なキャプシド構造が支える遺伝子放出機構 2020-09-04 理化学研究所,岩手大学 理化学研究所(理研)放射光科学研究センター利用技術開拓研究部門生体機構研究グループの内藤久志先任研究員、浜口祐研究員、米倉功治グループデ...
有機化学・薬学

進化すると色素タンパク質が増える?〜珪藻の光化学系I-集光性色素タンパク質複合体の立体構造解明

2020-05-18 岡山大学,筑波大学,理化学研究所,京都大学,兵庫県立大学,基礎生物学研究所,神戸大学 岡山大学異分野基礎科学研究所の長尾遼特任講師、加藤公児特任准教授、秋田総理准教授、沈建仁教授、筑波大学生存ダイナミクス研究センターの...
医療・健康

新規なヒストンシャペロンAbo1の構造動態を解明

新たながん治療薬開発の可能性を秘めたクロマチンリモデリング制御機構の理解へ 2019-12-18 分子科学研究所 KAIST(韓国科学技術院)のJi-Joon Song准教授、UNIST(蔚山科学技術大学校)のJa Yil Lee助教の研究...
生物化学工学

光化学系II-集光装置超複合体の立体構造を決定〜分子量166万の巨大集光マシンの全貌が明らかに

2019-11-26   基礎生物学研究所,生理学研究所 植物や藻類は,太陽光エネルギーを集めて電気化学エネルギーに変換して利用することで二酸化炭素を固定し炭水化物を合成します(光合成反応)。その中心となるのは、光化学系I、光化学系IIと呼...
生物化学工学

ミトコンドリアへのタンパク質搬入口TOM複合体の精密構造と働く仕組みを解明

2019/10/11 産業技術総合研究所 概要 ミトコンドリア(注1)は細胞内で生命活動に必要なエネルギーを産生します。そのため、ヒトではミトコンドリアが正常に機能することが健康につながり、ミトコンドリアの機能低下は老化やさまざまな病態と関...
生物化学工学

褐色を呈する光化学系Ⅱ-集光性色素タンパク質複合体の立体構造を解明

合成生物の進化と多様化を解明する糸口に 2019-07-30 岡山大学,筑波大学,理化学研究所,京都大学,神戸大学,科学技術振興機構,日本医療研究開発機構 発表のポイント 光合成生物はなぜ多様な色を持つのか?その問いに答えるために、褐色を呈...
有機化学・薬学

巨大な集光アンテナをもつ光化学系Ⅰの立体構造を解明~太陽光エネルギーの高効率利用に前進~

21019-06-24  岡山大学,大阪大学,日本医療研究開発機構 発表のポイント 緑藻は巨大な集光アンテナタンパク質複合体を持ち、太陽の光エネルギーを効率的に利用することが知られていましたが、その詳細な構造は不明でした。 緑藻の光化学系Ⅰ...
医療・健康

抗菌剤を菌体外に排出し、多剤耐性化する仕組みを解明~菌体の2つの膜を貫く輸送複合体の可視化~

2019-04-12 国立大学法人大阪大学,国立研究開発法人日本医療研究開発機構 研究成果のポイント 緑膿菌の多剤耐性化に関わる薬剤排出膜タンパク質複合体の構造決定に成功 これまで各構成分子の構造については分かっていたが、菌体内で働いている...
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