新潟大学

生物工学一般

無花粉スギの苗木だけを量産する革新的技術を開発 ~DNA鑑定と組織培養で花粉症対策に貢献~

2022-02-28 森林総合研究所,新潟大学,新潟県森林研究所,株式会社ベルディ ポイント 無花粉スギを簡易にDNA鑑定で識別する方法を取りまとめて公開しました。 DNA鑑定と組織培養により無花粉スギ苗だけを量産する技術を確立し公開しまし...
細胞遺伝子工学

iPSコホートと機械学習を用いたアルツハイマー病再構成~CDiPテクノロジーによる無病社会に向けた孤発性高齢疾患の解読~

孤発性アルツハイマー病(AD)の患者102人から樹立したiPSコホートを用いて、複雑な孤発性ADの病態を細胞種および病態ごとの表現型(病的形質)に分解し、その背景の遺伝子データからADの臨床リアルワールドデータを再構成する「CDiPテクノロジー」を開発しました。iPSコホートを用いることで、iPS細胞から分化誘導される細胞の種類とAD病態の表現型(病的形質)の組み合わせに特異的な背景の遺伝子のデータを探索することができるシステムとしてcell GWASという概念を構築し実施しました。
医療・健康

不妊症から癌まで様々な婦人科疾患に対する画期的な予防法開発につながる内膜ゲノム異常の新知見

月経によって剥離再生を繰り返す子宮内膜で癌関連遺伝子変異が維持されるメカニズムを解明するため、ヒト正常子宮内膜腺管の大規模なゲノム解析と3次元構造解析を統合した新しい手法の解析を行いました。月経時に剥がれない子宮内膜基底層の内膜腺管の地下茎構造内に癌関連遺伝子変異が蓄積し、地下茎を介して子宮内で領域を広げていくことを明らかにしました。
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生物化学工学

植物の地下での情報のやりとりを発見~地下茎で繋がった植物株間でのコミュニケーション~

地下茎で繁殖するイネ科植物が、地下茎を介した情報のやりとりにより、不均一な窒素栄養環境に巧みに応答して成長する仕組みを新たに発見しました。栄養繁殖をする野生イネ(オリザ・ロンギスタミナータ)のラメットが、不均一な窒素栄養条件に晒された場合、窒素欠乏側のラメットからの情報を受けて、窒素十分側のラメットで相補的に多くの窒素を吸収・同化し、窒素十分側のラメットの成長を優先させることで、群落として巧みに応答する仕組みを明らかにしました。
医療・健康

数理モデルを用いた肥満における代謝変化と制御の定量的理解

同位体標識実験を用いずにマルチオミクスデータから代謝変化とその制御を解析する数理モデルOMELETを開発しました。肥満モデルマウスにおける肝臓グルコース代謝変化とその変化を引き起こしている制御を定量的に解析しました。
生物工学一般

サルより遅いヒトの脳処理~進化するほど脳の回転は遅くなる!?~

霊長類の進化では、ヒトの脳処理が遅くなったことが、世界で初めて明らかになりました。ヒトやチンパンジーを含む霊長類4種の脳波を計測し、大脳が音を処理する速さを比較しました。音の始まりを大脳が分析したことを示すN1という脳応答のタイミングが、ヒトで最も遅かったことがわかりました。
生物工学一般

体が分岐する環形動物の新種発見:佐渡島のキングギドラシリス

佐渡島近海における潜水調査により、体が分岐する新種の環形動物を発見し、キングギドラシリスと命名した。左右相称の動物において、体幹部が分岐する体制をもつものは極めて稀である。本種の体は尾部に向かって幾度も分岐し、宿主となるカイメンの中で縦横無尽に張りめぐらせている。
医療・健康

アストロサイトが担うシナプス制御メカニズムを発見~GluN2C-NMDA受容体がシナプス強度分布幅を拡大する~

脳内のアストロサイトに発現するグルタミン酸受容体の一つであるGluN2C-NMDA受容体が、海馬の神経細胞間の情報の伝わりやすさを調整することを発見しました。
医療・健康

胞小器官同士が接する微小空間の新しい機能を発見

近年、細胞小器官同士は部分的に接していることがわかり始め、この細胞小器官同士が近づいて作られる微小空間(膜接触部位)で脂質が交換されていること、そしてこの脂質の交換によって細胞小器官の膜の分裂が制御されていることを突き止めました。
医療・健康

遺伝性脳小血管病に対するカンデサルタンの有効性を確認~脳動脈硬化の新たな治療法として期待~

遺伝性の脳小血管病の一つである、CARASIL(皮質下梗塞と白質脳症を伴う常染色体劣性遺伝性脳動脈硬化症)が、マトリソームタンパク質の蓄積による加齢性の血管硬化によって発症するという新たな分子メカニズムを発見し、カンデサルタンの投与によって、CARASILモデルマウスの脳血管機能障害が治療可能であることを発見しました。
生物化学工学

植物の組織修復と接ぎ木における器官再接着に必要な転写因子を発見

モデル植物のシロイヌナズナを用いた研究によって傷口の治癒と器官の再接着に必要な転写因子「WOX13」を発見しました。WOX13はコケ植物でも傷害によって誘導される細胞リプログラミングに必要であることが知られており、本研究は傷害応答と器官再生を制御する仕組みの進化を理解するうえでも重要な知見です。
生物化学工学

キク属モデル系統の高精度全ゲノム塩基配列を決定~栽培ギク品種育成におけるゲノム情報の活用へ~

栽培ギク(六倍体)によく似た性質を持つ日本原産の二倍体種・キクタニギクの純系化系統(Gojo-0)の高精度全ゲノム塩基配列を取得することができました。
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