医療・健康 乳がん発症の超早期に微小環境を作り出す仕組みを分子レベルで発見 乳がん発症の超早期に、間質細胞、免疫細胞などが集まる微小環境(がん細胞を取り囲むいわゆるニッチと呼ばれる場)が作り出される仕組みを分子レベルで明らかにしました。さらにこのがん発症の超早期微小環境がFRS2βという分子によって整えられることが、がん細胞が増殖を開始するために必須であることを示しました。 2021-10-19 医療・健康
医療・健康 RNAウイルスの増殖を抑え込む、2段階目の防御戦略を発見~DNAウイルスへの反応経路を利用~ マイナス一本鎖RNAウイルス(モノネガウイルス)目に属する麻疹ウイルスが感染した細胞内で、RNAセンサーだけではなく、これまで関与しないと考えられていたDNAセンサーの活性化も起きていることを見出した。さらに、DNAセンサー分子の機能を失わせたノックアウトマウスを用いて、この経路も実際に生体内で麻疹ウイルスの増殖を抑制する働きを担っていることを証明した。 2021-10-15 医療・健康
有機化学・薬学 モノクローナル抗体のつくる責任、つかう責任を定量化 モノクローナル抗体製造における培養工程からの環境影響を、ライフサイクルアセスメント(LCA)を用いて評価し、抗体治療による健康効果と比較しました。統一指標DALYで比較したところ、あるモノクローナル抗体の健康効果は、培養工程からの環境影響に伴う健康被害の約107倍になることが分かりました。 2021-10-15 有機化学・薬学
生物化学工学 運動の内部モデル生成に関わる下オリーブ核の障害が姿勢維持機能を低下させるメカニズムを解明 運動の内部モデル生成に関わる下オリーブ核の障害が、身体の柔軟性と傾きの修正機能を低下させることで、姿勢維持機能の低下が生じることを、ラットの実験と計算モデルによって解明しました。 2021-10-14 生物化学工学
医療・健康 世界初!微小管がメカノセンサーであることを実証 細胞骨格である微小管が、力学ストレスを感知しモータータンパク質の運動性を変調するメカノセンサーとして機能することを明らかにしました。微小管が力学ストレスを感知することで、モータータンパク質(キネシン)の運動性が変調。モータータンパク質の運動性の変化は、引張や圧縮、曲げなどによる微小管の構造変化に起因。 2021-10-14 医療・健康
生物環境工学 雑穀を食べていた特異な縄文人集団を発見 ~縄文人による渡来文化受容の実態解明にむけて~ 2021-10-12 東京大学【発表者】米田 穣(東京大学総合研究博物館 教授)中沢 道彦(長野県考古学会 会員)田中 和彦(長野県立長野西高校 教諭)高橋 陽一(小諸市教育委員会 事務主任)【発表のポイント】・長野県小諸市七五三掛(しめ... 2021-10-13 生物環境工学
医療・健康 子どもの8人に1人が医療サービスを必要とし、親もストレスを抱えやすい 約4,000名の10歳児とその親を対象としたコホート調査から、一般的な子どもが必要とする水準以上の保健・医療サービスを必要とする子ども(Children with special health care needs (CSHCN))が日本において約12.5%存在し、そうした子どもをもつ親は不安・抑うつを抱えやすく、ソーシャルサポートによって軽減される可能性を示唆した。 2021-10-13 医療・健康
細胞遺伝子工学 ウサギ始原生殖細胞の成り立ちを解明~ヒト初期胚発生研究のための新たなモデル~ ウサギの初期胚と多能性幹細胞を使って、精子・卵子の元となる始原生殖細胞がどのようにしてできるかを明らかにした。 2021-10-13 細胞遺伝子工学
医療・健康 ダイキン工業、日本ペイントと呼吸器感染症の感染リスク低減対策のための教育現場向け参考ガイドを共同で策定 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などの呼吸器感染症の感染リスク低減対策に対応する室内環境の整備方法に関して、学校などの教育施設の管理責任者向けの参考資料として、工学的実証に基づく具体的な対策案をまとめた参考ガイドを策定した。 2021-10-12 医療・健康
生物工学一般 青色センサー遺伝子の制御メカニズム 〜脊椎動物の色覚の起源に迫る〜 4色型色覚をもつゼブラフィッシュを用いた研究で、脊椎動物種に広く保存されている分子Foxq2が、青色センサー遺伝子の転写スイッチ制御に必須の鍵分子であることを見出した。比較ゲノム解析より、foxq2遺伝子は哺乳類の進化初期に失われたことが判明した。 2021-10-07 生物工学一般
有機化学・薬学 世界初・医師主導治験によって、リツキシマブが全身性強皮症に対する薬事承認を取得 全身性強皮症に対する新たな保険適用の治療薬として、リツキシマブを用いることが可能となった。リツキシマブは全身性強皮症の原因の一端と考えられているB細胞(注2)を除去する作用を持ち、従来の全身性強皮症治療薬と比較して、より根本的な治療薬である可能性がある。 2021-10-07 有機化学・薬学
生物化学工学 数理で読み解く細胞の飲み食い 〜細胞の口(くち)のつくりかた〜 細胞の「口」である、マクロピノサイトーシス(飲作用)におけるカップ状の細胞膜変形とその閉包の基本形を数理モデルにより記述し、シミュレーションにはじめて成功した。カップ形成とその閉包は、反応拡散ダイナミクスによるパターン形成から説明できることが明らかになった。 2021-10-04 生物化学工学