東京大学

数学・物理の男性イメージを説明する新モデルを検証 教育

数学・物理の男性イメージを説明する新モデルを検証

日本に根強い数学や物理学の男性的イメージを説明する新モデルを提案し検証をした。物理などの分野を大学で学ぶ女性が少ない要因を3つにまとめた先行研究を利用し、さらに要因4(性役割についての社会風土)を加えて測定した。優秀さが男性のものであるという意識が学術分野の男性的イメージに影響を与えていることを示唆している。
ウイルス排出量のピークが早い 新型コロナウイルスの治療が困難な理由を解明 医療・健康

ウイルス排出量のピークが早い 新型コロナウイルスの治療が困難な理由を解明

COVID-19ではMERSやSARSと比較して、早期にウイルス排出量がピークに達することを明らかにした。開発したコンピューターシミュレーションによる網羅的な分析から、ピーク後に治療を開始した場合、ウイルス排出量を減少させる効果は極めて限定的であることを見いだした。
環状ペプチドの活性をあらゆるタンパク質に「コピー&ペースト」することに成功 有機化学・薬学

環状ペプチドの活性をあらゆるタンパク質に「コピー&ペースト」することに成功

受容体などの医薬標的に結合する活性を環状ペプチドからタンパク質に移植するラッソ・グラフト法(LassoGraft Technology®)を開発し、その広汎な応用例を世界で初めて報告した。
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幹細胞分裂タイプの違いが毛包の再生・老化を決定づけることを発見 医療・健康

幹細胞分裂タイプの違いが毛包の再生・老化を決定づけることを発見

加齢によって毛包幹細胞におけるXVII型コラーゲンが減少すると、再生型からストレス応答性の非対称分裂へとスイッチし、幹細胞の枯渇による毛包の矮小化と脱毛を引き起こすことを明らかにした。
精神神経疾患の病態を解析するための脳MRI計測・解析プロトコルを国内13施設で統一 医療・健康

精神神経疾患の病態を解析するための脳MRI計測・解析プロトコルを国内13施設で統一

精神神経疾患の磁気共鳴画像(MRI)研究を大幅に発展させる新たな計測プロトコルを開発し、オールジャパンの多施設共同研究体制を構築した。
ミドリイガイのゲノム解析からわかった足糸の耐久性の秘密 細胞遺伝子工学

ミドリイガイのゲノム解析からわかった足糸の耐久性の秘密

ミドリイガイの全ゲノム配列の解読を行い、高精度なゲノム情報の再構築に成功した。ムール貝の仲間で、熱帯・亜熱帯沿岸生態系の主要種で、東南アジアで広く養殖される水産重要種。
関節リウマチの骨破壊の新しいメカニズムを解明~自己抗体をつくる細胞が傍関節性骨粗鬆症を誘導する~ 医療・健康

関節リウマチの骨破壊の新しいメカニズムを解明~自己抗体をつくる細胞が傍関節性骨粗鬆症を誘導する~

関節リウマチでは炎症関節の近傍の骨の骨髄中で抗体を産生する形質細胞が増加し、破骨細胞分化誘導因子RANKLを発現することで傍関節性骨粗鬆症がおきることを明らかにした。
インターフェロン応答を阻害する新たなSARS-CoV-2たんぱく質の発見 医療・健康

インターフェロン応答を阻害する新たなSARS-CoV-2たんぱく質の発見

今回新たにORF6にも、強いインターフェロン抑制活性効果があることを見いだした。現在流行中の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の配列を網羅的に解析した結果、インターフェロン抑制活性を欠失したと考えられるORF6の欠損変異体が散発的に出現していることを明らかにした。
肝臓-筋肉の臓器連関代謝サイクルの肥満による制御異常の解明 生物化学工学

肝臓-筋肉の臓器連関代謝サイクルの肥満による制御異常の解明

肝臓と筋肉において、野生型マウスと肥満モデルマウス間で変化した肝臓と筋肉における大規模代謝制御ネットワーク(トランスオミクスネットワーク)を構築し、血液の代謝物データと統合することで、肥満における臓器間の代謝物のやりとり(臓器連関代謝サイクル)の破綻のメカニズムを明らかにした。
コウモリ類の進化史を解明 生物化学工学

コウモリ類の進化史を解明

高解像X線マイクロCTを用いて、世界のさまざまな種のコウモリとその他代表的な哺乳類の胎児期の成長解析と進化解析をおこないました。コウモリの共通祖先はまず初めに飛行能力を獲得し、そのあと3つの系統にわかれ、のちに2つの系統が超音波利用能力を各々個別に獲得したという進化史の全貌が明らかになりました。
低酸素環境で腫瘍細胞に効く「ミニ核酸医薬」を開発~ 従来の抗がん剤に代わると期待~ 有機化学・薬学

低酸素環境で腫瘍細胞に効く「ミニ核酸医薬」を開発~ 従来の抗がん剤に代わると期待~

従来抗がん剤として使用されてきたフロクスウリジン(Floxuridine)を6分子連結させて、低酸素環境下でのみ除去できる分子構造を付加し、高い腫瘍ターゲティング能を持った「ミニ核酸医薬」を開発しました。このミニ核酸医薬をヒトの腫瘍細胞に加えたとき、酸素濃度が低い環境でのみ抗がん活性を示し、ミニ核酸医薬の静脈注射でも固形腫瘍の増大を効果的に抑制しました。
精神疾患に関与する新しい遺伝子発現調節系の発見~染色体転座を持つ統合失調症症例を出発点として~ 医療・健康

精神疾患に関与する新しい遺伝子発現調節系の発見~染色体転座を持つ統合失調症症例を出発点として~

単一の遺伝的変化と発症原因の連結が比較的容易であると考えられるごくまれな統合失調症症例に着目しました。共同研究グループは4番染色体と13番染色体との間の「均衡型染色体転座」を持つこの症例において、4番染色体側の切断点近くにLDB2遺伝子が存在すること、その一方で13番染色体側の切断点近くには既知の遺伝子がないことを2020年に明らかにしました。今回、今まで不明であったLDB2遺伝子の機能と、その遺伝子が統合失調症発症に果たす役割をさまざまなアプローチを用いて明らかにすることを目指しました。
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