有機化学・薬学 スルフォラファンが炎症誘導性の受容体タンパク質を分解するメカニズムを解明 Gタンパク質共役型受容体「P2Y6R」が難病指定されている炎症性腸疾患(IBD)の発症に寄与することを明らかにしました。緑黄色野菜に多く含まれるスルフォラファンやイベリンが細胞膜表面にあるP2Y6Rと結合し、細胞内への取り込みと分解を促進することで、炎症を抑制することを明らかにしました。 2022-01-13 有機化学・薬学
細胞遺伝子工学 次世代リプログラミング因子KLF4改変体の開発~iPS細胞をより高効率・高品質に作製~ iPS細胞をより高効率・高品質に作製できるKLF4タンパク質改変体を開発しました。iPS細胞作製の際に必要なリプログラミング因子の一つであるKLF4タンパク質において、DNAと直接相互作用するアミノ酸残基の改変体を多数作製しました。その中から「KLF4 L507A改変体(ヒトKLF4の507番目のアミノ酸残基ロイシンをアラニンに置換したもの)」を用いてiPS細胞を作製したところ、迅速、かつ高効率で、高品質なiPS細胞株を樹立できることが分かりました。 2021-12-15 細胞遺伝子工学
医療・健康 メタボリックシンドロームを制御する代謝産物センサー分子を発見 細胞内の代謝の過程で生じる代謝産物とそれに反応する代謝産物センサー分子を用いると、メタボリックシンドロームの病態が適切に説明できることを見いだし、これが新しい治療標的になり得ることを示しました。 2021-11-04 医療・健康
医療・健康 AIによる重症薬疹の早期画像診断 ディープニューラルネットワークを応用したAIによるスティーブンス・ジョンソン症候群/中毒性表皮壊死症の早期画像診断法を開発した。本検査法によって皮膚病変部のデジタル写真から致死率の高い重症薬疹を早期に診断できるようになる可能性がある。 2021-10-12 医療・健康
細胞遺伝子工学 ショウジョウバエ系統の凍結保存法を開発 卵や精子の元となる始原生殖細胞を、保存したい系統の卵(胚)から、ガラス針を用いて集め、液体窒素中で凍結保存する方法を開発し、ショウジョウバエ系統を凍結保存することに世界で初めて成功した。 2021-10-11 細胞遺伝子工学
有機化学・薬学 昆虫がヒトと同様の腸ホルモンによる代謝調節の仕組みを持つことを発見 キイロショウジョウバエにおいて、腸内分泌ホルモンのニューロペプチドF(腸NPF)が、食餌中の栄養素に応じてエネルギー産生を調節していることを初めて明らかにした。 2021-08-18 有機化学・薬学
医療・健康 1日に必要なエネルギーは加齢に伴いダイナミックに変動する 世界29カ国の生後8日から95歳までの6,600人以上の二重標識水法のデータベースを構築し、ヒトの生涯にわたる1日当たりの総エネルギー消費量について分析した。 2021-08-13 医療・健康
細胞遺伝子工学 個々の細胞の糖鎖をプロファイリングする技術を開発 ~創薬や再生医療に貢献する1細胞解析技術~ 1細胞の糖鎖と遺伝子を同時にプロファイリング(特徴を抽出)する技術を開発した。 2021-07-27 細胞遺伝子工学
生物工学一般 生命科学実験の効率的な自動化を実現するスケジューリング手法を開発 実験手順を複数の機器で効率よく実行するためのスケジューリング問題に対して、混合整数計画問題として数理的に定式化した上で、分枝限定法を用いて解を求める方法を開発した。 2021-06-28 生物工学一般
生物化学工学 金属を持たない新たな炭酸脱水酵素を発見~生物が二酸化炭素を変換する多様な仕組み~ バクテリアや真核藻類に広く保存されている機能未知タンパク質COG4337が、金属イオンを持たない新規の炭酸脱水酵素(CA)であることを、生化学的解析とX線結晶構造解析により発見した。 2021-06-22 生物化学工学
医療・健康 マウスの心筋は心筋直接リプログラミングで心臓線維芽細胞から真に再生することを証明 心臓線維芽細胞から直接心筋細胞を誘導する「心筋直接リプログラミング法」を開発しているが、細胞の系譜と融合を明らかにする遺伝子改変マウスを用いて、生体内で新たに作製された心筋細胞が、心臓線維芽細胞由来の真の再生心筋細胞であることを、世界で初めて明らかにした。 2021-05-25 医療・健康
細胞遺伝子工学 タンパク質の抗体ラベリング技術を改良し、構造解析をアシスト タンパク質に外来の抗原配列を移植して抗体を結合させる技術を開発した。これまで直接結合する抗体がなかったタンパク質に抗体を結合させることが可能になり、X線結晶解析や電子顕微鏡単粒子解析で立体構造情報が明らかになる可能性がある。 2021-04-20 細胞遺伝子工学