伊豆半島から国内2例目となるナンヨウテナガエビを報告

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2024-04-18 国立遺伝学研究所

ナンヨウテナガエビMacrobrachium ustulatumは西部太平洋に分布する淡水性の甲殻類です。日本において、本種は琉球列島の沖縄島から1個体が報告されているのみで、その分布や生息環境は謎に包まれています。今回、伊豆半島の小河川から本種の成体が得られました。この標本は典型的なナンヨウテナガエビの形態を示しませんでしたが、DNAバーコーディングによって本種であることが示されました。本報告は、ナンヨウテナガエビの北限記録であると同時に、標本に基づく日本からの2例目の記録であり、また本州における初記録でした。

図:今回得られたナンヨウテナガエビ。本種の雄個体は日本からは初めての発見となった。


本州初記録のナンヨウテナガエビ(甲殻亜門:十脚目:テナガエビ科)の報告

皆川優作・福家悠介

水生動物 (2024) 2024, .AA2024-7 DOI:10.34394/aquaticanimals.2024.0_AA2024-7

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生物環境工学
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