スマートフォンを使ったストレスマネジメントプログラムによって看護師の精神健康が改善~新型コロナウイルス感染症のパンデミック下におけるベトナムおよびタイの病院看護師で効果を確認~

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2024-09-02 東京大学

発表のポイント

  • 新型コロナウイルス感染症の世界的流行(COVID-19 パンデミック)により精神健康の悪化が懸念されるベトナムとタイの看護師において、スマートフォンで学習できるストレスマネジメントプログラムが抑うつを改善することをランダム化比較試験により検証しました。
  • 本研究は、COVID-19 パンデミックにおいて、スマートフォンを使った専門家のサポートなしのストレスマネジメントプログラムが看護師の精神健康の改善に効果があることを世界ではじめて報告しました。
  • COVID-19 パンデミックなどの過酷な状況下での看護師の精神健康の保持・増進に貢献することが期待されます。

スマートフォンを使ったストレスマネジメントプログラムによって看護師の精神健康が改善~新型コロナウイルス感染症のパンデミック下におけるベトナムおよびタイの病院看護師で効果を確認~
スマートフォンでストレスマネジメントを学ぶベトナムの看護師

概要

東京大学大学院医学系研究科の川上憲人特任教授と、北里大学医学部の渡辺和広講師らによる研究グループは、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行(COVID-19 パンデミック)において、スマートフォンによる専門家のサポートなしのストレスマネジメントプログラムが病院看護師の精神健康の改善に効果があることをベトナムおよびタイで明らかにしました。
COVID-19 パンデミックでは看護師の精神健康が悪化しました。発展途上国では精神保健の専門家が限られているため、専門家からのアドバイスなどのサポートなしで、看護師の精神健康を改善する方法が必要です。本研究では、スマートフォンを用いた、専門家のサポートなしでのストレスマネジメントの自習プログラムによって、COVID-19 パンデミック下において看護師の精神健康の改善に効果があったことを世界ではじめて報告しました。
研究成果は今後の感染症パンデミックにおいて看護師の精神健康の保持・増進に役立つと期待されます。

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医療・健康
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