「平成31年度北西太平洋鯨類科学調査(オホーツク海側沿岸域調査)」の実施について

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2019-06-01 水産庁

「新北西太平洋鯨類科学調査計画(NEWREP-NP)」に基づき、オホーツク海側沿岸域で鯨類科学調査が実施されます。

1.調査の目的及び概要

本調査は、日本沿岸域におけるミンククジラのより精緻な捕獲枠算出を目的として、実施するものです。
なお、NEWREP-NP(計画期間:2017年から2028年まで)では、沿岸域調査として、太平洋側沿岸域とオホーツク海側沿岸域でミンククジラの捕獲調査を実施することとしており、年齢情報等の生物学的情報の収集、胃内容物の餌生物種の同定・内容物量の測定等を行います。
本調査は、国際捕鯨取締条約第8条に基づき、農林水産大臣の許可を受けて実施されるものです。

2.調査実施主体

一般社団法人  地域捕鯨推進協会
調査総括  加藤  秀弘(一般財団法人  日本鯨類研究所  顧問)
調査団長  吉田  英可(国立研究開発法人  水産研究・教育機構  国際水産資源研究所  グループ長)

3.調査期間

令和元年6月1日(土曜日)から6月末頃まで実施(目標捕獲頭数に達し次第終了)。

4.調査海域

北海道網走沖

5.捕獲対象種及び捕獲上限頭数

ミンククジラ47頭

6.調査船

標本採集船:5隻

7.参考

新北西太平洋鯨類科学調査計画(NEWREP-NP)の概要については、以下のURLで御覧になれます。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/whale/index.html

平成29年6月 水産庁,外 務 省
新北西太平洋鯨類科学調査計画の概要について

1.調査の名称
新北西太平洋鯨類科学調査計画 NEWREP ニューレップ – ・ NP エヌピー : New Scientific Whale Research Program in the western North Pacific

2.調査の目的
(1)日本沿岸域におけるミンククジラのより精緻な捕獲枠算出
(既に国際捕鯨委員会(IWC)科学委員会で算出済みの捕獲枠を精緻化)
(2)沖合におけるイワシクジラの妥当な捕獲枠算出(これまでIWC科学委員会では捕獲枠を算出していない)
※将来の捕獲枠算出に当たっては改訂管理方式(商業捕鯨のための持続的な捕獲量を算出する手法)を使用予定

3.調査の実施海域
別紙参照

4.調査期間
12 年間(2017 年度~2028 年度、調査開始から6年後に中間評価を実施)

5.調査内容
(1)捕獲調査
①ミンククジラの捕獲調査(沿岸域、沖合域)
沿岸域の目標捕獲頭数/年:47 頭(網走沿岸域)(当初6年間。後半6年間は前半
期の結果を踏まえて再計算。)
80 頭(太平洋側沿岸域)
沖合域の目標捕獲頭数/年:43 頭
②イワシクジラの捕獲調査(沖合域)
目標捕獲頭数/年:134 頭
(2)非致死的調査(調査海域全域)
・資源量推定のための目視調査
・移動を追跡するための衛星標識の装着の試行的実施
・バイオプシー(皮膚標本)から抽出したDNAの分析による年齢推定方法(耳垢栓の
分析の代替手法)の実行可能性・有用性の検証等
6.使用調査船
沿岸域:沿岸小型捕鯨船最大5隻
沖合域:母船1隻、採集船・目視船2隻ずつ
7.他の調査機関との連携
○ 外国人科学者の参加
○ 国内外の調査機関との連携
○ IWC/日本共同北太平洋鯨類目視調査(IWC-POWER)等の関係する調査プ
ログラムとの連携

(別紙)
新北西太平洋鯨類科学調査計画(NEWREP-NP)調査実施海域

お問合せ先

資源管理部国際課 担当者:槇,小川

生物環境工学
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