シロアリの兵隊分化の鍵遺伝子を発見(富山大学との共同研究成果)

ad

2018-05-14 富山大学,基礎生物学研究所

富山大学大学院理工学研究部(理学)の 前川 清人 准教授と大学院理工学教育部の増岡 裕大 氏(現 日本学術振興会 博士後研究員)らの研究グループは、基礎生物学研究所の 重信 秀治 特任准教授らと共同で、シロアリの兵隊分化を調節する因子の特定に成功しました。本研究では、次世代 DNA シーケンサー(大規模塩基配列解読装置)とよばれる技術を用いて、原始的なシロアリ(ネバダオオシロアリ)の兵隊が分化する際に働く遺伝子を網羅的に解析しました。その結果、動物で保存されている細胞増殖経路(TGFβ シグナル)に関係する遺伝子が、兵隊への脱皮と武器の形成に重要な働きをもつことが明らかになりました。得られた知見に基づいて、シロアリが兵隊を進化させた背景に関する新たな仮説を提唱しました。本成果は、米国の国際科学雑誌「PLoS Genetics(オンライン版)」に掲載されました。

詳しくは富山大学プレスリリースをご覧下さい。

基礎生物学研究所モデル生物・技術開発共同利用研究の一環としてサポートいたしました。

雑誌名 PLoS genetics

掲載日 2018年4月11日

論文タイトル:TGFβ signaling related genes are involved in hormonal mediation during termite soldier differentiation
著者:Yudai Masuoka, Hajime Yaguchi, Kouhei Toga, Shuji Shigenobu, Kiyoto Maekawa

DOI:10.1371/journal.pgen.1007338

細胞遺伝子工学生物環境工学
ad
ad
Follow
ad
タイトルとURLをコピーしました