2020-07-09 東北大学
【発表のポイント】
- 認知症や虚弱性疾患があっても、座りながら実施できる30分間のドラム・コミュニケーション・プログラムを開発した。
- 12週間のドラム・コミュニケーション・プログラムを実施すると認知症高齢者の認知機能と身体機能が向上することを実証した。
【概要】
認知症や虚弱性疾患があっても誰でも参加ができて、認知機能を維持・向上させるプログラムの開発が望まれていました。東北大学加齢医学研究所の野内類准教授と理化学研究所情報システム本部の宮﨑敦子客員研究員を中心とする研究グループは、認知症高齢者でも座りながら実施できるドラム・コミュニケーション・プログラムを開発し、その効果を実証しました。
実証実験では、1回30分のセッションに週3回12週間参加したグループは、参加しなかったグループよりも、認知機能と上肢の身体機能が向上することが明らかになりました。
この研究の成果は、2020年7月2日発行のオンライン雑誌のFrontiers in Aging Neuroscience誌(Impact Factor = 3.633)に掲載されました。
図 研究の方法の概要
問い合わせ先
東北大学加齢医学研究所
担当:野内類 (のうちるい)