PD-1阻害治療に重要なT細胞群を同定~免疫老化によるPD-1阻害治療耐性の克服の可能性~

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2021-06-07 京都大学

本庶佑 高等研究院特別教授、茶本健司 医学研究科特定准教授、仲島由佳 同研究員(現・先端医療研究センター研究員)、大浦琢巨 医学部生(研究当時)の研究グループは、PD-1阻害治療の効果の見られない高齢マウスにおいてCD44lowCD62LlowCD8陽性T細胞(エフェクター前駆T細胞)の誘導能が低いことを明らかにしました。

さらに、このエフェクター前駆T細胞の誘導能の低下は非自己細胞投与の刺激により改善し、免疫老化によるPD-1阻害治療耐性を克服できる可能性を見出しました。これらの成果は、PD-1阻害がん免疫治療の有効予測マーカーの開発につながるだけでなく、治療効果を改善するための併用治療法の創出につながると考えられます。

本研究成果は、2021年6月4日に、国際学術誌「PNAS(米国科学アカデミー紀要)」のオンライン版に掲載されました。

エフェクター前駆T細胞の誘導とPD-1阻害治療効果との関係図:エフェクター前駆T細胞の誘導とPD-1阻害治療効果との関係

詳しい研究内容≫

研究者情報
研究者名:本庶佑
研究者名:茶本健司

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