変形性膝関節症の病型を規定する滑膜線維芽細胞集団を同定

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2025-01-24 東京大学

変形性膝関節症の病型を規定する滑膜線維芽細胞集団を同定

東京大学医学部附属病院整形外科・脊椎外科の宮原潤也助教、田中栄教授、齋藤琢准教授らのグループは、変形性膝関節症に「滑膜炎と疼痛が強い病型」と「滑膜線維化が強く疼痛が軽い病型」の2つの病型があることを見出し、後者の滑膜組織に特徴的な細胞集団として、血管周囲に多く存在するCD34hiCD70hi線維芽細胞を同定しました。さらに、CD70というタンパク質を強制的に発現させた線維芽細胞がT細胞の増殖を促進すること、抗CD70抗体の投与が滑膜組織中の制御性T細胞の減少と樹状細胞・マクロファージのIL1β産生の増加を介して、滑膜炎の増悪と軟骨組織の異化の進行を来すことを細胞培養、組織培養の実験系で証明しました。変形性膝関節症の滑膜炎を制御する新規線維芽細胞集団を同定した本研究は、滑膜をターゲットとした変形性膝関節症の新たな治療法の開発に繋がる成果と考えられます。

本研究成果は、日本時間2025年1月24日に米国科学誌JCI insight(オンライン版)にて発表されました。

※詳細は添付ファイルをご覧下さい。

医療・健康
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