クロ―ン病に関する早期手術の効果を再検証(Early surgery for Crohn’s disease patients questioned in new Swedish study)

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2025-09-12 カロリンスカ研究所(KI)

Web要約 の発言:
カロリンスカ研究所の新研究は、クローン病患者に対する「早期回腸盲腸切除術」が薬物治療より優れるとした以前の報告に疑問を投げかけている。数年前のランダム化試験では早期手術が有効な選択肢とされ、さらにデンマークの全国レジストリ研究は長期的に手術が明らかに優位と結論づけた。今回スウェーデンの全国データで同様の解析を試みたが、治療ガイドラインに従い実際に手術を受けた群と薬物治療群とでは患者背景が大きく異なり、直接比較は「リンゴとオレンジ」のように不適切と指摘。デンマークの定義を適用すれば同様の結果が得られるが、より厳密な基準を使うと差は消えた。研究者らは「現行データでは早期手術の優位性を証明できない」と強調し、さらなる検証が必要とした。成果は Clinical Gastroenterology and Hepatology に掲載。

<関連情報>

クローン病における早期回盲部切除術または腫瘍壊死因子阻害薬:スウェーデン人集団における再現研究 Early ileocecal resection or tumor necrosis factor inhibitor in Crohn’s disease: Replication in a Swedish cohort

Mads Damsgaard Wewer ∙ Jonas Söderling ∙ Jonas F. Ludvigsson, ∙ Pär Myrelid, ∙ Johan Burisch ∙ Ola Olén
Clinical Gastroenterology and Hepatology  Published:September 11, 2025
DOI:https://doi.org/10.1016/j.cgh.2025.07.046

医療・健康
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