2021-06

有機化学・薬学

カニクイザルとコモンマーモセットの全ゲノム配列解読に成功~霊長類による医薬品開発を加速~

創薬研究において利用される非ヒト霊長類モデル動物であるカニクイザルとコモンマーモセットの全ゲノム配列を染色体レベルまで、ほぼ完全に解読することに成功した。
細胞遺伝子工学

植物の小さなRNAが巨大なタンパク質合成装置の動きを止める~そのしくみと意外な役割を解明~

SGS3と呼ばれる二本鎖RNA結合タンパク質がmicroRNAに依存するリボソーム停滞の決定因子であることを見出した。リボソーム停滞が植物の発生やストレス応答に重要な二次的小分子RNAの生成を促進することも明らかにした。
生物化学工学

マウス脳微小透析法の温故知新

マウス脳微小透析法(脳マイクロダイアリシス法)と探針エレクトロスプレーイオン化タンデム質量分析(PESI/MS/MS)を組み合わせ、自由行動下マウスの神経伝達物質の濃度変化を1分ごとに観測可能な技術を開発した。
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生物工学一般

シャコに寄生する謎多き巻貝の起源を解明~巣穴の中の居候から体表寄生者へと進化~

DNA情報に基づく分子系統解析を行うことで、甲殻類のシャコの腹面に寄生して暮らすイシカワシタダミはクビキレガイ上科のグループに入ることが判明し、干潟の動物(シャコやユムシ)の巣穴内に共生する巻貝の系統に内包されることが明らかとなった。
生物工学一般

謎多き海のハリガネムシの予想外の宿主を発見

ワラジムシやオオグソクムシ、ダイオウグソクムシなどが含まれる等脚類を宿主(寄生相手)とするハリガネムシを発見した。
生物化学工学

細胞は自ら通りやすい道を作り、その道を他の細胞も追随する

細胞が周囲にある「細胞外マトリックス」を分解・再構築することで、自分だけでなく他の細胞も通りやすい道を作っていることを発見した。
生物工学一般

生命科学実験の効率的な自動化を実現するスケジューリング手法を開発

実験手順を複数の機器で効率よく実行するためのスケジューリング問題に対して、混合整数計画問題として数理的に定式化した上で、分枝限定法を用いて解を求める方法を開発した。
医療・健康

原発性胆汁性胆管炎のゲノムワイド関連解析

原発性胆汁性胆管炎(PBC)患者 のゲノムワイド関連解析(GWAS)データを用いて国際メタ解析を実施し、新規疾患感受性遺伝子領域21ヵ所を含む計60ヶ所のPBC疾患感受性遺伝子領域を同定することに成功した。
有機化学・薬学

コメで作った飲むワクチン「ムコライス」の実現に向けて大きな一歩

コレラ毒素(CT)のBサブユニット(CTB)をワクチン抗原として、イネ種子に発現させたコメ型経口ワクチン「ムコライス」(MucoRice-CTB)の健康成人を対象とした医師主導第I相試験において有効性(免疫原性)と安全性、忍容性を確認した。
有機化学・薬学

さまざまな材料表面を生理活性に~人工合成した接着性成長因子~

貝が分泌する水中接着タンパク質に含まれる翻訳後修飾アミノ酸を含む人工合成ポリペプチド(接着性成長因子)を開発し、これをさまざまな材料に接着させ、細胞機能を制御できるようにした。
生物環境工学

マリモ巨大化の謎に迫る~阿寒湖のマリモを育む微生物たち~

大きさの異なるマリモの内部に生息しているバクテリアの種類を比較研究することで、阿寒湖のマリモが巨大化できることの謎に迫った。
有機化学・薬学

主鎖構造「歪み」を考慮したタンパク質構造の人工設計

100残基を超えるαβ型タンパク質構造の人工設計において、3次構造全体における主鎖構造の歪みを考慮する必要性があることを発見した。
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