2021-11

大人の脳に存在する神経幹細胞はどのように作られるのか? 一生にわたり維持される幹細胞ができる仕組みの解明 有機化学・薬学

大人の脳に存在する神経幹細胞はどのように作られるのか? 一生にわたり維持される幹細胞ができる仕組みの解明

胎生期の神経幹細胞の分裂抑制により、Notch-Hey1経路が活性化することを見出しました。さらに、Hey1が安定した発現様式を示すことで、分化遺伝子の発現を持続的に抑制し、起源細胞の形成・安定維持に貢献することを発見しました。
分布の中心で、メスジカを捕らえる~個体群の分布域周辺部にはオスが、中央部にはメスが多い~ 生物環境工学

分布の中心で、メスジカを捕らえる~個体群の分布域周辺部にはオスが、中央部にはメスが多い~

ニホンジカの性比は分布の周辺部と中央部で異なることがわかりました。一定の生息密度に達するまでは、生息密度が高くなるほど角なしシカ(メスと1歳未満のオス)の比率が高くなりました。シカの個体群管理には、子を生むメスを駆除して次世代を減らすことが有効であり、メスが多い地域の特定は効率的な個体群管理に役立つことが期待されます。
原発性免疫不全症の新しい原因遺伝子変異を同定~AIOLOS遺伝子のミスセンス変異~ 医療・健康

原発性免疫不全症の新しい原因遺伝子変異を同定~AIOLOS遺伝子のミスセンス変異~

米国で見つかった原発性免疫不全症(PID)の家族症例の解析から、PIDの新しい原因遺伝子変異としてAIOLOS転写因子をコードする遺伝子の「ミスセンス変異」を同定しました。
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難消化性デンプンを豊富に合成するキャッサバ植物の開発~機能性食品の素材開発に貢献~ 細胞遺伝子工学

難消化性デンプンを豊富に合成するキャッサバ植物の開発~機能性食品の素材開発に貢献~

難消化性デンプンを豊富に含む熱帯植物キャッサバの開発に成功しました。
HER2陽性大腸がんに対する抗HER2抗体併用療法の有効性を確認 医療・健康

HER2陽性大腸がんに対する抗HER2抗体併用療法の有効性を確認

HER2陽性の治癒切除不能な進行・再発大腸がんに対して、ペルツズマブとトラスツズマブの抗HER2抗体併用療法の有効性・安全性を評価する医師主導治験(TRIUMPH試験)を実施しました。抗HER2抗体併用療法を受けた患者さんのうち、全体の約30%でがんの縮小が得られ、あらかじめ設定した有効性の基準を上回る結果を確認しました。
精神疾患の新たなリスク要因(砂糖の過剰摂取)と表現型(脳毛細血管障害)を発見 医療・健康

精神疾患の新たなリスク要因(砂糖の過剰摂取)と表現型(脳毛細血管障害)を発見

思春期における砂糖の過剰摂取が精神疾患(統合失調症と双極性障害を指す)発症の新たな環境リスク要因となりうることを、新たなモデルマウスを作製することで実証しました。作製したモデルマウスを用いた詳細な検証により、精神疾患には脳の毛細血管障害及び、血中から脳内へのグルコースの取り込み障害が生じている可能性を見出し、前者に関しては実際の患者さんの死後脳においてもその存在の確認に成功しました。
「iPS細胞由来ナチュラルキラー細胞を用いた卵巣がん治療に関する治験」における第一症例目の移植実施について 医療・健康

「iPS細胞由来ナチュラルキラー細胞を用いた卵巣がん治療に関する治験」における第一症例目の移植実施について

卵巣がん患者さんにヒトiPS細胞由来ナチュラルキラー(NK)細胞の細胞移植を実施した。京都大学iPS細胞研究財団が提供するiPS細胞ストック注2)の細胞を用いた。治験は国立がん研究センター東病院にて継続中。
くびの脊髄損傷:24時間以内の緊急手術で麻痺の回復促進 医療・健康

くびの脊髄損傷:24時間以内の緊急手術で麻痺の回復促進

大学病院など全国43施設においてランダム化試験をおこない、非骨傷性頚髄損傷(骨折のない頚髄損傷)に対する早期手術の有効性を調査しました。24時間以内の早期手術は、待機的におこなう受傷2週以降の手術に比べ、手足に生じた麻痺の回復を早めることがわかりました。
変動する環境における、細菌の細胞サイズ分布にまつわる普遍性の発見 生物工学一般

変動する環境における、細菌の細胞サイズ分布にまつわる普遍性の発見

細菌集団の環境を高度に制御する新しいデバイスを構築し、栄養飢餓に対する大腸菌集団の応答の様子を観察した。細菌の細胞サイズは飢餓によって劇的に変動するにもかかわらず、急激な飢餓過程では細胞サイズの分布形状が本質的に変化しないことを発見した。
ゲノム編集と4種オルガネラの蛍光可視化を同時に実現 細胞遺伝子工学

ゲノム編集と4種オルガネラの蛍光可視化を同時に実現

原始的な真核生物である単細胞紅藻シゾンにおいて、4種のオルガネラの蛍光可視化とゲノム編集を同時に実現する新たな分子生物学ツール“シゾン・カッター(CZON-cutter)”を確立した。シゾン・カッターを用いることによって、細胞を構成する重要なユニットであるオルガネラが、どのような遺伝子によって制御されているのかを迅速に解析することが可能となった。
新たな大理石骨病とその原因遺伝子を発見 医療・健康

新たな大理石骨病とその原因遺伝子を発見

新たなタイプの骨の遺伝性難病、「Ikegawa型大理石骨病(osteopetrosis,Ikegawa type)」を発見し、その原因遺伝子SLC4A2を同定しました。大理石骨病の治療法の開発、ならびに骨の量を制御する破骨細胞の制御機構のさらなる解明につながると期待できます。
電子カルテシステムとAI診療支援を連携させた実証実験を開始 医療・健康

電子カルテシステムとAI診療支援を連携させた実証実験を開始

コロナ禍における医療機関の問診に関わる負担軽減や診療の質向上のため、AI診療支援の実証実験を名古屋医療センターにおいて開始します。
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