2022-02

生物工学一般

先祖の経験を学ぶと、進化は加速する:学習が進化に与える影響を考察する数理的枠組みを構築

進化と学習の関係を扱う新たな数理手法を構築することで、先祖の経験を生物個体が学習し、先祖をまねた形質を選択すると仮定すると、ランダムな突然変異のみを考慮した場合よりも、進化が加速されることを数理的に明らかにした。学習による進化の加速を定量化する方法として、フィッシャーの基本定理を拡張した。
細胞遺伝子工学

タンパク質の設計図を壊さないようにDNA切断を修復する新たな仕組みを発見

タンパク質RAP80が、DNA修復中に形成された不安定なR-loop構造の崩壊を防ぐこと、さらにRAP80が機能しないと、不安定なR-loop構造の崩壊に伴ってタンパク質の設計図に異常が増えてしまうことを発見しました。RAP80によって保護されたR-loop構造は、BRCA1、Polθ、 LIG1/3を介してDNA切断を正確に修復することも明らかとなりました。
有機化学・薬学

細胞内リン酸化修飾の大規模計測に成功~極微量試料からのリン酸化経路解析も可能に~

基質のリン酸化モチーフ配列を利用した多重同重体標識リン酸化プロテオミクス法を開発し、標的リン酸化ペプチドの選択的かつ包括的な定量を行いました。25μgの試料から7,000以上のチロシンリン酸化部位を定量し、既存法の感度・同定数を数百倍向上させることに成功しました。精密な分子情報としてのリン酸化修飾プロファイルの有効活用に貢献することが期待されます。
生物化学工学

「授乳」をするサメ ホホジロザメに新発見‼ ミクロな観察からミルク分泌の仕組みが明らかに!

子宮から白色の液体(子宮ミルク)を分泌し胎仔を育てるホホジロザメの子宮表面を細胞レベルで観察しました。ミルク成分を含む子宮表面の細胞が「破裂」することでミルクが子宮内に放出されていることが判明し、哺乳類とは大きく異なるミルク分泌の仕組みであることを明らかにしました。
生物工学一般

キンカメムシのユニークな求愛ダンスを明らかに~多様な感覚によるコミュニケーションの進化の謎に迫る~

亜熱帯林に生息するカメムシの1種ナナホシキンカメムシが行うユニークな求愛ダンスの詳細を明らかにしました。実験室内で詳細な観察を行ったところ、ナナホシキンカメムシは求愛行動のなかで、振動感覚、視覚、化学感覚、触覚といった多様な感覚に作用する4種類以上のシグナルを順序立てて利用している可能性が示されました。
医療・健康

エクモカーへ 5G を活用した高精細リアルタイム映像伝送・双方向音声伝送システムを提供

5G を活用し、エクモカーと病院間をつなぐ高精細リアルタイム映像伝送、および双方向音声伝送システムを、千葉大学医学部附属病院で運用を開始します。
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