乳がん発症の超早期に微小環境を作り出す仕組みを分子レベルで発見 医療・健康

乳がん発症の超早期に微小環境を作り出す仕組みを分子レベルで発見

乳がん発症の超早期に、間質細胞、免疫細胞などが集まる微小環境(がん細胞を取り囲むいわゆるニッチと呼ばれる場)が作り出される仕組みを分子レベルで明らかにしました。さらにこのがん発症の超早期微小環境がFRS2βという分子によって整えられることが、がん細胞が増殖を開始するために必須であることを示しました。
効率よい抗体反応の形成に必要なTリンパ球因子の発見 医療・健康

効率よい抗体反応の形成に必要なTリンパ球因子の発見

ヒト検体およびマウスモデルを用いた研究で、転写因子Tox2がTFH細胞の持続、メモリーTFH細胞への分化に重要であることを突き止めました。Tox2の持続的TFH免疫応答への関与の解明は、今後のより効率の良いワクチンの開発に役立つと期待されます。
RNAウイルスの増殖を抑え込む、2段階目の防御戦略を発見~DNAウイルスへの反応経路を利用~ 医療・健康

RNAウイルスの増殖を抑え込む、2段階目の防御戦略を発見~DNAウイルスへの反応経路を利用~

マイナス一本鎖RNAウイルス(モノネガウイルス)目に属する麻疹ウイルスが感染した細胞内で、RNAセンサーだけではなく、これまで関与しないと考えられていたDNAセンサーの活性化も起きていることを見出した。さらに、DNAセンサー分子の機能を失わせたノックアウトマウスを用いて、この経路も実際に生体内で麻疹ウイルスの増殖を抑制する働きを担っていることを証明した。
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モノクローナル抗体のつくる責任、つかう責任を定量化 有機化学・薬学

モノクローナル抗体のつくる責任、つかう責任を定量化

モノクローナル抗体製造における培養工程からの環境影響を、ライフサイクルアセスメント(LCA)を用いて評価し、抗体治療による健康効果と比較しました。統一指標DALYで比較したところ、あるモノクローナル抗体の健康効果は、培養工程からの環境影響に伴う健康被害の約107倍になることが分かりました。
運動の内部モデル生成に関わる下オリーブ核の障害が姿勢維持機能を低下させるメカニズムを解明 生物化学工学

運動の内部モデル生成に関わる下オリーブ核の障害が姿勢維持機能を低下させるメカニズムを解明

運動の内部モデル生成に関わる下オリーブ核の障害が、身体の柔軟性と傾きの修正機能を低下させることで、姿勢維持機能の低下が生じることを、ラットの実験と計算モデルによって解明しました。
世界初!微小管がメカノセンサーであることを実証 医療・健康

世界初!微小管がメカノセンサーであることを実証

細胞骨格である微小管が、力学ストレスを感知しモータータンパク質の運動性を変調するメカノセンサーとして機能することを明らかにしました。微小管が力学ストレスを感知することで、モータータンパク質(キネシン)の運動性が変調。モータータンパク質の運動性の変化は、引張や圧縮、曲げなどによる微小管の構造変化に起因。
がん細胞の増殖に重要な役割を果たすALK受容体の構造を解明~新しい治療法開発に期待~ 医療・健康

がん細胞の増殖に重要な役割を果たすALK受容体の構造を解明~新しい治療法開発に期待~

肺がんや血液がんなどの様々な疾患に関与する重要なタンパク質の構造を明らかにしました。細胞の増殖に重要な役割を果たすALK受容体と呼ばれるタンパク質に、リガンド(信号を伝える物質)が結合する際の様子を、3次元結晶構造解析により初めて解明しました。ALK受容体と類似の受容体は、他の受容体とは全く異なる様式でリガンドと結合することがわかりました。
パーキンソン病では前認知症段階で血中リンパ球が低下 ~先制治療・病態解明の鍵~ 医療・健康

パーキンソン病では前認知症段階で血中リンパ球が低下 ~先制治療・病態解明の鍵~

パーキンソン病では、病気の進行に伴い認知症を合併することがありますが、認知症を発症する患者の特徴はいまだ十分には分かっていません。国際多施設共同観察研究のデータを用いて、APOE4アレルを持つパーキンソン病患者においてのみ、診断時の血中のリンパ球の減少がその後の経時的な認知機能の低下を的確に予測することを発見した。
線維芽細胞が白血球を心臓に呼び寄せて炎症や心不全を起こす 医療・健康

線維芽細胞が白血球を心臓に呼び寄せて炎症や心不全を起こす

マウスを用いて心不全の際に心臓の機能に障害を与える炎症細胞を血液から心臓に呼び寄せるのは心臓線維芽細胞であることを発見した。
神経筋疾患対象の呼吸理学療法機器「LIC TRAINER 2」 を開発、提供開始 医療・健康

神経筋疾患対象の呼吸理学療法機器「LIC TRAINER 2」 を開発、提供開始

開発・提供したLIC TRAINERⓇ(特許出願、商標登録済)の新規機器「LIC TRAINER 2」の開発が終了し、提供を開始した。
高い増殖性を持つキラーT細胞クローンを作製 〜養子免疫療法への応用に期待〜 細胞遺伝子工学

高い増殖性を持つキラーT細胞クローンを作製 〜養子免疫療法への応用に期待〜

iPS細胞を経由して、高い増殖性を持つ細胞傷害性T細胞(キラーT細胞/CTL)クローンを作製する方法を開発した。
雑穀を食べていた特異な縄文人集団を発見 ~縄文人による渡来文化受容の実態解明にむけて~ 生物環境工学

雑穀を食べていた特異な縄文人集団を発見 ~縄文人による渡来文化受容の実態解明にむけて~

2021-10-12 東京大学【発表者】米田  穣(東京大学総合研究博物館 教授)中沢 道彦(長野県考古学会 会員)田中 和彦(長野県立長野西高校 教諭)高橋 陽一(小諸市教育委員会 事務主任)【発表のポイント】・長野県小諸市七五三掛(しめ...
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