基礎生物学研究所

有機化学・薬学

共生細菌のつくる化合物が大腸菌を活性化 ~有用物質の工業生産効率向上や害虫防除への貢献に期待~

2022-07-29 豊橋技術科学大学,基礎生物学研究所 <概要> 豊橋技術科学大学 エレクトロニクス先端融合研究所 中鉢 淳准教授、応用化学・生命工学系 広瀬 侑准教授らの研究チームは、基礎生物学研究所 亀井 保博特任准教授、近藤 真紀技...
生物化学工学

平面内細胞極性の軸が張力によって制御されることを発見

2022-07-13 東京大学,基礎生物学研究所 哺乳類の体毛や魚類の鱗は一定の方向に生えそろっていますが、このような構造を形成するためには、個体発生の過程で「平面内細胞極性」を獲得することが重要です。平面内細胞極性とは、平面上に並んだ多数...
細胞遺伝子工学

ゲノム編集による高効率遺伝子導入ツメガエル作出法の開発~両生類の再生能力の謎に迫るための新技術~

2022-06-16  基礎生物学研究所,兵庫県立大学 【本研究成果のポイント】 1.     ゲノム編集技術#1を用いてアフリカツメガエル#2における簡便で高効率な遺伝子導入動物作出法#3の開発に成功した。 2.     本方法は両生類の...
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生物化学工学

植物の精子形成におけるオートファジーの役割を解明

2022-06-15 基礎生物学研究所,東京大学,群馬大学 植物の受精といえば、花粉からのびた花粉管を介して精細胞が卵へと運ばれる様子をイメージされる方も多いでしょう。しかしコケ植物やシダ植物のように、泳いで卵を目指す精子を作る植物も存在し...
生物化学工学

真皮中でコラーゲンを編み込んでいる「織姫」細胞の可視化に成功

2022-06-09 岡山大学,基礎生物学研究所 皮膚の研究は幅広く行われていますが、実のところコラーゲンを実際に皮膚の中で編込んでいる細胞はどの動物種でも明かされてきませんでした。コラーゲンの編み手となる細胞を明らかにしない限り、皮膚コラ...
生物化学工学

高温で精子が作られないメカニズムの解明に向けて前進

2022-05-26 基礎生物学研究所,横浜市立大学,熊本大学 多くのほ乳類の精巣は、陰嚢で冷やされています。精巣の温度が上昇すると、精子形成が障害され、男性不妊をもたらす一因となっています。基礎生物学研究所 生殖細胞研究部門の平野高大研究...
生物化学工学

長距離移行性ペプチドを介した根における光合成産物の含量の制御に関する分子モデルを提唱

2022-05-26 新潟大学,基礎生物学研究所,熊本大学 新潟大学大学院自然科学研究科の岡本暁助教、川崎梓研究員、基礎生物学研究所超階層生物学センターの牧野由美子技術職員、熊本大学大学院先端科学研究部の澤進一郎教授、石田喬志准教授の共同研...
生物工学一般

傷を治しに向かう細胞は、向かわない細胞より温度が高い~温度をシグナルに使った 細胞の振る舞い制御に糸口~

2022-05-18 神奈川工科大学,慶應義塾大学,生命創成探究センター,生理学研究所,基礎生物学研究所 神奈川工科大学創造工学科広井賀子教授と、慶應義塾大学大学院理工学研究科大学院生中村隆之(研究当時)、同大学理工学部舟橋啓教授、山田貴大...
生物工学一般

オオミジンコのオスは水平方向に偏った遊泳拡散をすることを発見し、コンピュータシミュレーションによってその再現に成功

2022-04-15 基礎生物学研究所 新潟大学 佐渡自然共生科学センター臨海実験所の豊田賢治特任助教(研究当時:基礎生物学研究所 分子環境生物学研究部門 大学院生)と基礎生物学研究所 神経生理学研究室の渡辺英治准教授と横浜市立大学大学院生...
生物化学工学

オーキシンのメチル化が根粒共生の成立を導くことを発見 〜共生研究が切り拓くオーキシン代謝の新展開〜

2022-03-08 基礎生物学研究所 マメ科植物は、窒素固定細菌(根粒菌)を細胞内に取り込むことでコブ状の共生器官「根粒」を形成します。この現象は根粒共生と呼ばれ、マメ科植物はこの共生により大気中の窒素を栄養素として効率よく利用できます。...
生物化学工学

祖先の背中の肥大化が昆虫の翅を生んだ~150年来の昆虫翅進化の謎に迫る~

昆虫には翅進化の中間段階を示す決定的な化石が見つかっておらず、祖先的な発生様式を示すフタホシコオロギの翅づくりの過程を調べることで、この状況を打破することを目指しました。ゲノム編集や外科手術などの手法を駆使することによって、側板ではなく背板の細胞がコオロギの翅づくりに主導的な役割を果たすことを明らかにしました。さらに、背板を爆発的に肥大化させる細胞の成長シグナルを特定することに成功しました。
生物化学工学

細胞間接着の新たな制御機構の発見~力学刺激に依存したZO-1タンパク質の液-液相分離によるリモデリング~

マウス胚と動物培養細胞(MDCK細胞とA6細胞)を用い、ZO-1が細胞質内で顆粒を形成し、密着結合部位との間で局在を変化させることにより、密着結合の形成と細胞間接着の強度を制御していることを発見しました。さらに、このZO-1の細胞質顆粒が液-液相分離により形成されること、その制御に細胞の力学的な環境が関わっていることを明らかにしました。
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