基礎生物学研究所

細胞遺伝子工学

シロアリの性決定遺伝子は特殊な進化を遂げている ~高度な社会性の進化と関係?~

昆虫の性決定において中心的な役割を果たすdoublesexの遺伝子配列を、シロアリ6種で同定した。
生物化学工学

光合成のステート遷移構造決まる

光合成反応の光の利用効率最適化のしくみの一つで、2つの光化学系(光化学系Iと光化学系II)をバランスよく駆動するしくみが「ステート遷移」。光化学系Iステート遷移超複合体(PSI-LHCI-LHCII超複合体)を緑藻の細胞から取り出して、立体構造をクライオ電子顕微鏡にて決定し、ステート遷移の詳細が解明された。
細胞遺伝子工学

光合成するウミウシ、チドリミドリガイのゲノム情報を解読

代表的な盗葉緑体ウミウシであるチドリミドリガイ高精度なゲノム解読に成功した。コノハミドリガイのゲノム解読にも成功した。
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細胞遺伝子工学

精子幹細胞の運命を制御して移植効率を向上させることに成功 ~がん治療後の姙性回復に期待~

マウスの精子幹細胞を用いて、移植された幹細胞が組織を再生するプロセスの詳細を明らかにすると共に、幹細胞の運命を制御して組織再生の効率を飛躍的に向上させることに成功した。
生物化学工学

マメ科植物の栄養環境適応戦略 ~窒素栄養に応答して遺伝子発現を調節する仕組み~

マメ科のモデル植物ミヤコグサを用いた研究で、特定のDNA配列と結合して遺伝子の発現を調節する2つのたんぱく質(NLP転写因子)NRSYM1とNRSYM2が、硝酸の濃度に応じて遺伝子の発現を制御する主要な因子であることを明らかにした。
生物化学工学

卵管の繊毛の向きを細胞内・細胞間で揃える仕組みを発見

2021-02-19 基礎生物学研究所 卵管は卵巣から放出された卵を取り込み、子宮へと輸送する生殖に必須の器官です。卵管の内側の細胞は多数の繊毛を持っており、この繊毛の向きが揃い、同じ方向に運動することが卵の輸送に重要です。卵管内の繊毛の向...
生物化学工学

ゼニゴケの油体は分泌経路の方向転換によりつくられる

真核生物における新規オルガネラ獲得機構の一端を解明 2020-12-01 基礎生物学研究所 真核生物の細胞の中には、一重の膜で囲まれた様々な内膜系オルガネラが存在します。それぞれのオルガネラには特有のタンパク質のセットが存在しており、細胞分...
生物化学工学

カブトムシの角の形を決めるメカニズムを明らかに 〜「折り畳み方」を決める仕組み〜

2020-10-30 国立遺伝学研究所 Genetical control of 2D pattern and depth of the primordial furrow that prefigures 3D shape of the r...
生物化学工学

寄生植物の宿主植物への侵入に必要な遺伝子を同定 ~深刻な病害寄生植物の防除法開発に期待〜

2020-10-29 奈良先端科学技術大学院大学,理化学研究所,基礎生物学研究所 発表のポイント ・寄生植物コシオガマのゲノムを解読し、その変異体から宿主侵入に関わる主要な遺伝子同定に成功 ・寄生植物は植物がつくるエチレンのシグナル(情報伝...
生物環境工学

造礁サンゴの幼生が示す光応答行動を新たに発見 〜光に応じたサンゴ分布形成機構の一端が明らかに〜

2020-10-19 基礎生物学研究所 サンゴ礁を形成する造礁サンゴ類は、体の中に藻類(褐虫藻)を共生させ、藻類の光合成産物に生育に必要な栄養の多くを依存しています。そのため、生息場所の光環境はサンゴの生存に重要な要因となります。基礎生物学...
生物化学工学

葉で合成されるマイクロRNAが根の根粒の数を全身的に制御することを証明

2020-10-16 基礎生物学研究所,筑波大学 マメ科植物は、根に根粒と呼ばれる特殊な器官を形成することで、土壌中の窒素固定細菌と共生し、多くの植物が利用できない大気中の窒素を栄養源として利用することができます。これにより、窒素栄養が乏し...
生物化学工学

食虫植物ハエトリソウの記憶の仕組みを解明

2020-10-06 基礎生物学研究所 食虫植物は葉で小動物を誘引、捕獲、消化、吸収し、栄養としています。ハエトリソウはアメリカ合衆国のノースカロライナ州とサウスカロライナ州だけに分布する食虫植物です。二つ折りになった葉の上に毛(感覚毛)が...
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