京都大学

生物環境工学

創始者社会性仮説は、動物が新しいニッチに進出する際の長期的な社会変化を説明する

動物集団から分かれた少数個体が未開拓の生息地に進出することによって社会性に大きな変化がみられ、そのことが社会行動の進化に重要な影響を与えるという仮説を提唱しています。これを「創始者社会性仮説」と呼んでいます。
医療・健康

成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)のゲノム異常の全体像を解明~がん研究における全ゲノム解析の可能性を示す~

難治性血液がんである成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)に対して、150例の臨床検体を用いた大規模な全ゲノム解析を実施し、様々なゲノム異常を網羅的に明らかにしました。全ゲノム解析で判明した遺伝子異常に基づいて臨床像や予後の異なる病態を見出し、全ゲノム解析によるATLの新たな分類を提唱しました。
生物環境工学

重層社会における群れを超えた休息行動の同期~ドローンを用いた野生ウマ集団の行動分析~

野生化したウマで休息行動の同期が群れを超えて起きることを明らかにしました。ウマにおける重層社会における群れ間の行動調整の一端を明らかにしました。
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細胞遺伝子工学

上下動撹拌培養装置を用いた流体制御により誘導した反転型脳オルガノイド

上下動撹拌型の培養装置を用いて、非定常的に3D浮遊培養を行いながら流体制御することによって、従来の化合物を使用せずに脳オルガノイドを誘導できることを明らかにしました。
医療・健康

脳が萎縮しても認知機能が保たれる人は? ~1799人の脳ドックと脳の健康指標BHQ~

脳MRIドック受診者1799人を対象に研究を行い、脳の灰白質容積から算出したGM-BHQが、海馬の容積計測と比較して、認知機能テストの結果と強く相関することを明らかにしました。脳の萎縮が進行した時に、認知機能が低下する人と認知機能が保たれる人がいることに着目し、運動習慣や飲酒歴、喫煙歴、生活習慣病の有無などを調査しました。脳萎縮が進行していても認知機能が保たれている人は、大学や大学院を卒業しているなど教育年数が長いという特徴を明らかにしました。
生物工学一般

泳ぐ微生物が海まで流されない理由 ~SDGsに欠かせない小さな生物たちの振る舞いを解明~

単細胞の繊毛虫テトラヒメナが水中の構造物付近で走流性を示す機構を明らかにしました。流れ場でのテトラヒメナの動きを顕微鏡観察することに加え、実験結果に基づく流体シミュレーションを行いました。構造物付近で流れに逆らう行動は「推進力を生み出す繊毛の機械的な刺激応答特性」と「細胞形状」という単純な2つの要素だけで説明できることが明らかになりました。
医療・健康

勝ちばかりでも、負けばかりでも、「無謀な賭け」につながる

事前のギャンブルで勝った経験が多いと「無謀な賭け」 (負けが見込まれる局面における多額の賭け) を行いやすいという現象の背後にあるメカニズムについて検討しました。
医療・健康

体内で放射線がん治療を行う「アルファ線内用療法」に必要な材料、アクチニウム225の高効率・高品質な製造技術を世界で初めて確立

放射線がん治療法の一つであるアルファ線内用療法に必要な、アクチニウム225(以下、アクチニウム)を、高効率・高品質に製造可能な技術を世界で初めて確立しました。
医療・健康

急性白血病治療における臍帯血移植後の合併症が及ぼす予後への影響

日欧における臍帯血移植後のGVHDが予後に及ぼす影響を明らかとしました。GVHDが予後に及ぼす影響が日欧で異なること、日本において軽症GVHD発症により、合併症リスクを増加させることなく、移植片対腫瘍効果が発揮され予後が改善することを示しました。
有機化学・薬学

炎症が制御される新たなメカニズムの解明

炎症を抑えるブレーキとしての働きをもつRegnase-1(レグネース-1)が、感染などによって炎症を起こす刺激下では「14-3-3」というタンパク質によってその働きが抑制され、炎症の増減に寄与していることを見出しました。
医療・健康

効率よい抗体反応の形成に必要なTリンパ球因子の発見

ヒト検体およびマウスモデルを用いた研究で、転写因子Tox2がTFH細胞の持続、メモリーTFH細胞への分化に重要であることを突き止めました。Tox2の持続的TFH免疫応答への関与の解明は、今後のより効率の良いワクチンの開発に役立つと期待されます。
生物化学工学

運動の内部モデル生成に関わる下オリーブ核の障害が姿勢維持機能を低下させるメカニズムを解明

運動の内部モデル生成に関わる下オリーブ核の障害が、身体の柔軟性と傾きの修正機能を低下させることで、姿勢維持機能の低下が生じることを、ラットの実験と計算モデルによって解明しました。
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