京都大学

医療・健康

パーキンソン病では前認知症段階で血中リンパ球が低下 ~先制治療・病態解明の鍵~

パーキンソン病では、病気の進行に伴い認知症を合併することがありますが、認知症を発症する患者の特徴はいまだ十分には分かっていません。国際多施設共同観察研究のデータを用いて、APOE4アレルを持つパーキンソン病患者においてのみ、診断時の血中のリンパ球の減少がその後の経時的な認知機能の低下を的確に予測することを発見した。
医療・健康

成人T細胞白血病リンパ腫の多段階発がん分子メカニズムを解明

単一細胞マルチオミクス解析を用いて、ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)感染を原因とする成人T細胞白血病/リンパ腫(ATL)の多段階発がん分子機構を解明した。
有機化学・薬学

ピロール・イミダゾールポリアミドを用いたテロメアクロマチンの成分分析

細胞老化・がん化に重要な役割を担うことが知られてる、染色体末端テロメア配列のクロマチンの構成成分を抽出し、分析する方法 (PI-PRICh)を開発した。
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医療・健康

「AIによる筋病理判読アルゴリズム」の開発~深層学習を用いてAUC 0.996の判別精度を達成~

人工知能(AI)を利用した筋病理標本判読アルゴリズムを開発した。本アルゴリズムは病理画像から筋炎を判別する。アルゴリズムの判別精度は専門医に匹敵するという結果が得られた。
生物化学工学

家の守り神「ヤモリ」が夜でも色を見分けられるのはなぜ

夜行性のヤモリが暗がりで色を見分ける特殊な能力を持つメカニズムを明らかにした。
医療・健康

ドーパミン異常と学習・記憶の関係を表す計算モデルの開発に成功

ドーパミンの情報伝達におけるアクセルとブレーキのバランスの崩れが、学習・記憶に異常をもたらすことを計算モデルを用いて示した。
生物化学工学

植物で受精卵を活性化する機構の進化的起源を解明~雌雄の因子が出会って成長をスタートさせる~

植物において受精卵の発生を開始させる機構の進化的起源を解明した。コケ植物苔類のゼニゴケでは、卵細胞にあるKNOXという転写因子(遺伝子の発現を調節するタンパク質)が、精子由来のBELLという転写因子に助けられて核に移行し、受精卵の分裂を引き起こすことを突き止めた。
生物環境工学

連続して生じる異常気象は樹木の衰退を加速させる

世界自然遺産である小笠原諸島にて、種子の大量生産後、引き続いて起きた異常気象によって、樹木がどのように衰退・枯死していったのか、その生理過程を明らかにした。
生物環境工学

「1+1=2」じゃない共生の世界~2種の菌が植物にもたらす相乗効果と相殺効果~

植物の根から単離された13種類の真菌(きのこ・かび類)のそれぞれについて、1種だけ植物に接種した場合と、2種を組み合わせて接種した場合(78通り)で、植物の成長がどのように変わるか、包括的に評価した。1種だけの場合に植物の成長を大きく促進する菌を2種組み合わせた場合に元々の効果が相殺されてしまう一方、1種だけだとあまり植物にプラスの効果をもたらさない菌を2種組み合わせた場合に、植物の成長が大きく促進される場合があることを発見した。
有機化学・薬学

肺炎球菌が細胞内にマンガンイオンを取り込むしくみ~膜輸送体PsaBCの立体構造の解明~

肺炎球菌が病原性をもつ上で重要な働きをする膜輸送体タンパク質PsaBCの精密立体構造を解明した。
生物工学一般

盲視マカクサルは視覚意識が無くても自発的行動を学習できる

マカクサルが第一次視覚野(V1)の損傷後にも、道具的条件付けによって自発的行動の学習が成立するかを調べた。視覚的手がかり刺激(CS)は、V1損傷後においても、CS提示直前の行動を強化する強化因子として機能し、V1を介さない無意識の視覚経路のみでも自発的行動を学習出来ることが明らかになった。
有機化学・薬学

PD-1阻害剤によるがん免疫治療法の効果を高めるミトコンドリア活性化剤

がん細胞を攻撃するT細胞内に独自に開発した化合物EnPGC-1を送り込み、T細胞内のミトコンドリア活性を高め、さらにはT細胞の数を増やすことでマウスの腫瘍に対する攻撃性を高めることに成功した。
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